“ぞうに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雑煮94.7%
雜煮2.6%
雑煑2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五重塔のある側に綺麗なお汁粉屋があって、そこのお雑煮ぞうにのお澄ましが品のいい味だというので、お母様は御贔屓ごひいきでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
十か二十か悉皆みなとははずたゞまいにて伯父おぢよろこ伯母おば笑顏ゑがほ、三すけ雜煮ぞうにのはしもらさるゝとはれしをおもふにも、うでもしきはかね
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大道餅だいだうもちふてなり三ヶにち雜煮ぞうにはしもたせずば出世しゆつせまへの三すけおやのある甲斐かひもなし、晦日みそかまでにかねりやうひにくゝともこの才覺さいかくたのみたきよしをしけるに、おみねしばらく思案しあんして
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
他人は蕎麦そばを食う俺は雑煑ぞうにを食う、われわれは自分勝手にろう御前おまえは三ばい食う俺は五杯食う、というようなそういう事はイミテーションではない。他人が四杯食えば俺は六杯食う。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)