“やぶれめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
破目100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たち二人は三田通みたどおりに沿う外囲そとがこいどぶふち立止たちどまって何処か這入はいりいい処を見付けようと思ったが、板塀には少しも破目やぶれめがなく溝はまた広くてなかなか飛越せそうにも思われない。
待合のふすまの紙がかにのような形に破れているのを見付けるとのばした足の拇指を曲げて、くだん破目やぶれめ
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
霰……横の古襖の破目やぶれめで真暗な天井から、ぽっと燈明あかりが映ります。寒さにすくんで鼠も鳴かない、人ッ子の居ない二階の、階子段はしごだんの上へ、すっとその二人のおんなが立ちました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)