“肉眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にくがん90.0%
ひとのめ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人のすがたは若者のの前で、だんだんうすれはじめ、一抹いちまつのもやのようなものとなり、やがて肉眼にくがんにはみえないものになってしまった。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
井上君は、円盤がすぐ目の前にちかづいてくるので、こわくなって、望遠鏡から目をはなし、肉眼にくがんで空をながめました。
妖星人R (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
金中かねのなかの虫は肉眼ひとのめにおよばざる冥塵ほこりのごとき虫ゆゑに人これをしらず。およそ銅銕どうてつくさるはじめは虫をしやうず、虫の生じたるところいろへんず。しば/\これをぬぐへば虫をころすゆゑ其所そのところくさらず。