“裄”の読み方と例文
読み方割合
ゆき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆきの長いジャンパアを着てゐるので、如何にも實直さうな男だつた。孝次郎はアルマイトの煙草のケースを出して親爺に進めた。
(旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
「妙なことがあるものですね。わしは年々着物が大きくなりますよ。この間一重に着替えたら、ゆきたけも一寸近く伸びていました」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
まだ左のたもとの下に包んだままで、撫肩なでがたゆきをなぞえに、浴衣の筋も水に濡れたかと、ひたひたとしおれて、片袖しるく、悚然ぞっとしたのがそのままである。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)