“冬空”の読み方と例文
読み方割合
ふゆぞら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あをみづうへには、三十石船さんじつこくぶねがゆつたりとうかんで、れた冬空ふゆぞらよわ日光につくわうを、ともからみよしへいツぱいにけてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
冬空ふゆぞらしたに、クラリネットと、太鼓たいこと、ハーモニカのおとが、いりまじってこえました。なかでも調子ちょうしたかいクラリネットのおとは、ひかったくもにまでとどくようでした。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、彼女かのじょむねかなしく、じこめていたこおりけるようながしました。そして、どこをても、まだ冬空ふゆぞらであったが、はるかぜが、まちや、木立こだちくようながしました。
ある冬の晩のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)