“柚木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆのき42.9%
ゆき42.9%
ゆぎ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滿谷と柚木ゆのきが当分ロウランスのアトリエへ通ふ事になつて昨日きのふその同学生との顔繋ぎの式があつた。新入生が一にん三十フランづゝ酒代さかだいを出して饗応するのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
名前は柚木ゆきといった。快活で事もなげな青年で、家の中を見廻しながら「芸者屋にしちゃあ、三味線がないなあ」などと云った。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
私は、これでおいとまをするからね、この川を飛び渡って柚木ゆぎの方へ出るつもりだから、私がかなり逃げのびたと思う時分まで、お前、騒いじゃいけないよ、泥棒! なんて大きな声を
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)