柚木ゆのき)” の例文
滿谷と柚木ゆのきが当分ロウランスのアトリエへ通ふ事になつて昨日きのふその同学生との顔繋ぎの式があつた。新入生が一にん三十フランづゝ酒代さかだいを出して饗応するのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
なお西国の山村に柚木ゆのき油谷ゆや・柚園等の地名が無数に有ることを気づかなかった誤りである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
滿谷みつたに、長谷川、徳永、近江、柚木ゆのき志貴しぎ酢屋すや、僕の八人は何の目的も無く電車の終点まで乗つて下車し、引返して偶然博物館の前に出て、滿谷等はその附近を写生し、徳永、志貴、近江
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
周防佐波さば柚野ゆの村大字柚木ゆのき字ホド野
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
更に力車りきしやに乗つて引返し、西区ウヱスト・ポイントの支那まちを一周して買物をしながら埠頭へ出たが途中で画家の柚木ゆのき君の車が衝突して菓子屋のかついで居た荷を滅茶滅茶にし、車夫しやふと菓子屋との大立廻おほだちまはりが初まり
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)