“くもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
69.7%
12.1%
9.1%
陰翳6.1%
油曇3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、礼之進が今、外へ出たと見ると同時に、明かにその両眼をみひらいた瞳には、一点もねむそうなくもりが無い。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
きとほりてくもりなき玻瓈または清く靜にてしかして底の見えわかぬまで深きにあらざる水にうつれば 一〇—一二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
飛簷ひえん傑閣隙間なく立ち並びて、そのくもりなきこと珠玉の如く、その光あること金銀の如く、紫雲棚引き星月かゝれり。
四壁沈々、澄みとほりたる星夜ほしよの空の如く、わが心一念のくもりけず、えに冴えたり。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
昭和十二年八月三十一日、火曜日。午前はくもり、午後は晴れて暑い。
十番雑記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
十一日、くもり
慈悲心鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
くぼんだ眼窩めつぼの底に陰翳くもりのない眼が光ツて、見るからに男らしい顔立かほだての、年齢としは二十六七でがなあらう。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いかに神のようなお師匠さまの眼にも何かの陰翳くもりが懸かっているのではあるまいかと、彼も一度は疑った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「それでも得心せねばこの刀身かたな油曇くもりに聞いて見いと言うたれば、眼の玉をデングリ返して言い詰りおった処を、真正面から唐竹割りにタッタ一討ち……」