“くもる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「十七日。雨巳刻より止。くもる。逗留。箱館表出兵被為蒙仰おほせをかうむらせらる。」是は榎本武揚等が北海道に向つた故である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「十四日。朝くもる。午後晴。昨日当藩医師芳賀玄仲来。御旗向地むかひちへ御廻しに相成、江木軽部等近日渡海之事。」当藩は津軽である。旗を向地に廻すとは岡田総督の彼岸に航するいひであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「十七日。くもる。普請取掛延引、明日より相始。」深津郡吉津村の構築である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
天寒のつよきよわきとによりて粒珠つぶの大小をす、これあられとしみぞれとす。(ひようは夏ありそのべんこゝにりやくす)地のかんつよき時は地気ちきかたちをなさずして天にのぼ微温湯気ぬるきゆげのごとし。天のくもるは是也。