くもる)” の例文
「十七日。雨巳刻より止。くもる。逗留。箱館表出兵被為蒙仰おほせをかうむらせらる。」是は榎本武揚等が北海道に向つた故である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「十四日。朝くもる。午後晴。昨日当藩医師芳賀玄仲来。御旗向地むかひちへ御廻しに相成、江木軽部等近日渡海之事。」当藩は津軽である。旗を向地に廻すとは岡田総督の彼岸に航するいひであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「十七日。くもる。普請取掛延引、明日より相始。」深津郡吉津村の構築である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)