“陰惨”のいろいろな読み方と例文
旧字:陰慘
読み方割合
いんさん92.3%
いんざん7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瞑目めいもくをして考えている。陰惨いんさんとしていた顔の上に、歓喜の色が浮かんだのは、明るい希望が湧いたからでもあろう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
陰惨いんさんにかれの精神のまえに浮動しながら、かれのうちにいろんな希望を——不可解な、理性を乗り越えた、そして奇怪な甘さをもつ希望を、もえ立たせた。
うすあかくいつそう陰惨いんざんな雲から
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)