“陰謀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんぼう75.0%
たくらみ10.0%
たくみ5.0%
たくら5.0%
アントリグ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
味方を先づ殺してかゝる恐ろしい陰謀いんぼうで惡賢こい忠五郎も其處までは氣が付かず、危ふく一命を棒に振るところだつたのです。
……ふさぎの虫がクスクス笑ふ……狂者きちがひ、狂者、まるで汝は狂者だ、うして居る中にも頓狂な発作の陰謀たくらみが恐ろしい心のどん底から可笑をかしいほどはしやぎ出す
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
……まん一、このくすり毒藥どくやくであったら? ロミオどのと縁組えんぐみさせておきながら、婚禮こんれいをさすときは、宗門しゅうもんはぢとなるによって、それでわしころさうといふふか陰謀たくみ毒藥どくやくではあるまいものでもない。
……かなしや/\、此身このみのやうな孱弱かよわものてんまでが陰謀たくらんでめさいなむ!……これ、乳母うば、どうせう? うれしいことをうてたも。なんなぐさめはないかいの?
外務としてはだな、そんな危ッかしい陰謀アントリグに加担するのは御免だというのだ。発覚して見給え、どうにも抜きさしのならんことになる。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)