“向地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むかひち50.0%
むこうじ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「四日。晴。明五日向地むかひちへ御進撃相成、御家兵隊三百人御繰出、松前口青木氏手厚安、厚沢辺あつさはべ口堀氏手亮碩、熊石村根陣岡田総督手文礼出張被仰付、拙者松軒其儘油川居残。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「十四日。朝くもる。午後晴。昨日当藩医師芳賀玄仲来。御旗向地むかひちへ御廻しに相成、江木軽部等近日渡海之事。」当藩は津軽である。旗を向地に廻すとは岡田総督の彼岸に航するいひであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ねえ君、妙な縁でこうして君と心安くしたが、私あ今日向地むこうじへ渡ろうと思うからね、これでいよいよお別れだ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)