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翳
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くもり
ふりがな文庫
“
翳
(
くもり
)” の例文
方棟は不思議な車もあったものだと思いながら家へ帰ってきたが、どうも目のぐあいが悪いので、人に瞼をあけて見てもらうと、
睛
(
ひとみ
)
の上に小さな
翳
(
くもり
)
が出来ていた。
瞳人語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
四壁沈々、澄み
徹
(
とほ
)
りたる
星夜
(
ほしよ
)
の空の如く、わが心一念の
翳
(
くもり
)
を
著
(
つ
)
けず、
冴
(
さ
)
えに冴えたり。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
その大胆らしい界の線を
翳
(
くもり
)
のない夕空に画き、時としては、近き
傍
(
あたり
)
の森には、雲も烟も見えぬに、その巓は、鼠色の霧の
環
(
わ
)
を掛けられ、西山に這入り掛つた夕日の、最後の光に触れて
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
飛簷
(
ひえん
)
傑閣隙間なく立ち並びて、その
翳
(
くもり
)
なきこと珠玉の如く、その光あること金銀の如く、紫雲棚引き星月
麗
(
かゝ
)
れり。
現
(
げ
)
にこの一幅の畫圖の美しさは、譬へば長虹を
截
(
た
)
ちてこれを
彩
(
いろど
)
りたる如し。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「昨夜風自北。月泝走雲行。時当雲断処。光彩一倍生。」かくて十五夜に至ると、天は全く晴れて、
些
(
ちと
)
の
翳
(
くもり
)
の月の面輪を掠むるものだに無かつたので、茶山は夜もすがら池を
繞
(
めぐ
)
つて月を
翫
(
もてあそ
)
んだ。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“翳”の解説
翳(えい)は、殹・不光ともいい、春秋戦国時代の越の君主。
(出典:Wikipedia)
翳
漢検1級
部首:⽻
17画
“翳”を含む語句
陰翳
目翳
幻翳
翳扇
振翳
差翳
雲翳
底翳
一翳
翳塞
片翳
隱翳
翳見
翳蔽
翳影
突翳
横翳
掩翳
指翳
持翳
...