“雲:くも” の例文
“雲:くも”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明118
泉鏡花44
泉鏡太郎30
楠山正雄8
吉川英治6
“雲:くも”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)17.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌(児童)5.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
北山きたやまにつらなるくも青雲あをぐも星離ほしさかりゆきつきさかりて 〔巻二・一六一〕 持統天皇
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
秋風あきかぜ大和やまとゆるかりがねはいやとほざかるくもがくりつつ 〔巻十・二一二八〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あられゆきをもよおすくもそらひくくかかり、大烏おおがらす羊歯しだうえって、
で、また飛出とびだす、がけたにもほつゝき歩行あるく、——とくもしろく、やまあをい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「つぐみさん、どこかでこんなようなくもをごらんになりましたか?」と、は、とりかってきました。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、しろくもも、あかくもも、むらさきくもも、どこへかかくれてえてしまったのです。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ごらんよ。あのしろくもは、ちょうどまつうえにいるから。」と、ひろしくんが、いいました。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、なつ晩方ばんがたには、あかくもが、さながらながすようにうつっていることもありました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さなければ、かぜかずに、灰色はいいろくもが、はやしうえにじっとしていました。
雪の降った日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かもめぶ、なみくだける、そらくもくした! うすかげうへ
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
あたかくもうへしつらへたしろ瑪瑙めなう棧敷さじきであるがごとおもはれたから
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かく可凄すさまじくもまた可恐おそろしき、大薩摩おほさつまたけなかばにくもつらぬ
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それにあのとき空模様そらもようあやしさ、赭黒あかぐろくもみねが、みぎからもひだりからも
その中であやしいくろくもがいつどこからわいてるか、それを見定みさだめるのはなかなかむずかしいことでした。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
みねくもきざみ、みづたにつきつた、大彫刻だいてうこくながめても
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして、いわの上から真逆まっさかさまに、むくむくとしてるくものなかをめがけて、力一ぱいにびおりました。
強い賢い王様の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
宵々よひ/\稻妻いなづまは、くもうす餘波なごりにや、初汐はつしほわたるなる
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
にんはあるいわうえちまして、きれいなたいまいいろくもそらんでいました。
夕焼け物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、やはり、あちらのそらていられますと、しろくもゆめのようにんでゆくのでありました。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
にわ木々きぎ元気げんきづいて、そらんでゆくくもかげ希望きぼうひかっていました。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうみうえには、くろくもがはびこり、いかにもきたくにらしいものすごいけしきでした。
青い玉と銀色のふえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
またあたまうえたかく、しろくも悠々ゆうゆう見下みおろしながら、ぎてゆきました。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
思見おもひみる、磐梯山ばんだいさんけむりは、くもめて、やみ蓬々おどろ/\しけれど
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
またおともなくつる銚子口てうしぐち大瀧おほたきうへわたつたときは、くももまたれて
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちやうど、空模樣そらもやうくも同一おなじどんよりとして、くもうごはう
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いや、それよりも、たうげ屋根やねちかかつた、あの可恐おそろしくもみね宛然そつくりであります。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
がかりなくもは、くろかげで、晴天せいてんにむら/\といたとおもふと、颶風はやてだ。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
するうちくもの中からぴかりぴかり稲妻いなずまがはしりして、はげしいかみなりがごろごろしました。
雷のさずけもの (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
くもかゝる遠山とほやまはたといふのは、くものかゝつてゐる景色けしきが、えてゐるのではありますまい。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
かなたのそらくもかげてはなみだれていましたが、不思議ふしぎや、あるのこと
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しろくもあかくもむらさきくもが、おもおもいの姿すがたで、うえになり
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なあに。」と、としちゃんは、もはやくものことなどわすれてしまって、そのほうけていきました。
風船虫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、みみとおくなって、のかすんだまりは、せっかくのくもごえにもづきませんでした。
あるまりの一生 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あかふねって、くもあいだや、なみあいだけてから、おそろしい旋風せんぷう
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、いまでも、おもしますが、そのときのくも姿すがたがいかに神々こうごうしくて、ひかっていたか。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かさなるくもひとところうづいて、次第しだいに地面のうへへ押しせるかと怪しまれた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
分間ふんかん停車ていしやいて、昇降口しようかうぐちを、たうげ棧橋かけはしのやうな、くもちか
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
猟銃りょうじゅうからあおけむりは、くらいうえくもようちのぼりました。
ひかかゞや蒼空あをぞらに、眞黒まつくろくも一掴ひとつかみわしおとしますやうな
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほんとうに、よくそられわたっていて、一ぺんくもすらなく、あめりそうなけはいはなかったのです。
長ぐつの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう、なつもいくころで、そらには、あかはなびらをちらしたように、くもうつくしくんでいました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
白髪しらがのおばあさんが、いとをつむいでいるように、そらでは、くもれたり、またつながったりしていました。
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あおうみのようなそらには、しろくもがほかけぶねはしるようにうごいていました。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しばらくすると、はたして、くろくもや、灰色はいいろくもがぐんぐんとあちらからせてまいりました。
負傷した線路と月 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くもよりすべつてみづうみひた巌壁がんぺき一千ぢやういたゞきまつ紅日こうじつ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
みぎはにぐつたりとつて一息ひといきいてうちには、くもが、なだらかにながれて
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あゝてんなんとてまで無情むじやうなると、わたくし暫時しばし眞黒まつくろくもにらんで
ペンペはすこくびちぢめた。二千メートルのくもなかだ。ペンペはいきをはづませてゐる。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
くも行方ゆくへやまなりや、うみなりや、くもるかとすればまたまばゆ太陽たいやう
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
が、やがて、すさまじいおとがしますと、くもなかに、りうかたちあらはれたんです。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたしたちは、くもそこで、てん摺半鐘すりばんつ、とおもつて戰慄せんりつした。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「なんといううつくしいくもだろう。あんなうつくしい姿すがたのものが、この宇宙うちゅうにはすんでいるのだろうか?」
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
最初さいしょ、このえたのをつけたものは、そらわたくもでありました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、ものぐさな無口むくちくもは、ぬふりをして、そのあたまうえ悠々ゆうゆうぎてゆきました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう、がくれたのだけれど、ふしぎに、そらあかるくて、けわしいくもゆきが、にとるように、えました。
風七題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いいね、あのかぜひかっている木立こだちも、くもも……」と、かおげたみなみが、こたえました。
写生に出かけた少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このとき、くろく、くものように、あたまうえそらをかすめてんでいったものがあります。
冬のちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
フットボールが、木枝こえだかげで、ちいさくなっているのを、そらうえで、くもが、じっとていました。
あるまりの一生 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつになく、とおしずかな気持きもちで、かれは、くものゆくのをじっと見守みまもっていました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いざるは、まず、りすにかって、いましがたくも教訓きょうくん物語ものがたりました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いわしあたま信心しん/″\するお怜悧りこうれんよ、くものぼるをねが蚯蚓み〻ずともがら
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
夜來やらいあめはあがつたが、空氣くうきしめつて、そらにはくもたゞよふてた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
くもから、落ちてる光線は、下界げかい湿しめのために、半ば反射力を失つた様に柔らかに見えた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一方は一谷ひとたに落ちて、それからそれへ、山また山、次第に峰が重なって、段々くもきりが深くなります。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そでいておもてはらへば、はるかくもなかに、韓湘かんしやうあり。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いはかけら藻屑もくづとともに、くもよりちつとおぼしきが、たすけをぶか諸手もろてげて
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
風がはげしくなり、足下あしもとくもがむくむくとき立って、はるか下の方にかみなりの音までひびきました。
強い賢い王様の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そのくさはないてゐるところにすわりこんでそらあふぐと、くもてゐる。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
時々とき/″\むらくものはら/\とかゝるやうに、處々ところ/″\くさうへめるのは
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しろくもかんでいるのが、島影しまかげのようにも、んでいる鳥影とりかげのようにもえたのであります。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はじめて、それにがつくと、くもも、はなも、すべてがおどろくばかりうつくしかったのであります。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もうあきけているのに、このくもは、さながら、なつのある午後ごごおもわせたのであります。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よるになると、くもあいだから、ほしが、下界げかいくさや、らしたのです。
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その一つであれば、また、からだくもしたり、とりしたり、つゆしたりして
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
もつとちかきはまへに、春日野峠かすがのたうげひかへたれば、いたゞきくもまゆおほうて
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あさ出掛でがけにどのやまてもくもかゝらぬやまはない」とうたつて茶碗ちやわんうごかしては
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そしてつなかたなっていかけるひまに、破風はふをけやぶって、はるかのくもの中にげて行きました。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
うみのあるほうそらが、あおくよくわたってくもかげすらなかったのです。
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどれかかって夕焼ゆうやけのあかくもしずかないけみずうえうつっていました。
空色の着物をきた子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのやまいただきんでいるくものあたりに空想くうそうはしらせていたのであります。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「かわいそうにね。」と、二人ふたり少年しょうねんは、しろくも見上みあげながら、野原のはらをさったのであります。
写生に出かけた少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なかでも調子ちょうしたかいクラリネットのおとは、ひかったくもにまでとどくようでした。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そらをゆくくもや、あたまうえ小鳥ことりたちが、それをみとめたばかりでない。
曠野 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夕闇は次第に空を低くして、見上みあげると、門の屋根が、斜につき出したいらかさきに、重たくうすくらくもを支へてゐる。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あたまうへ草山くさやま灰色はひいろくもれ/″\になつてはしる。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
やしろもりつゝんで時雨しぐれくもひがしそらぱいひろがつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「それはくもさ。わたしがいくらそらでかんかんっていようとおもっても、くもが出てくるともうだめになるのだからね。」
ねずみの嫁入り (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ただ、あちらのくも往来おうらいする、そのまたあちらの、そらのところだとおもって、なみだぐむのでありました。
木に上った子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんでも、そのひとはなしによると、くもをつくばかりの大男おおおとこであったというのでした。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みだれるくもあいだから、太陽たいよう下界げかいをのぞいて、たゆみなき人間にんげん努力どりょくをながめながら、
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
伯父おじさんと、兵隊へいたいさんとはなしているあいだに、ひかりかげって、そらくもったのでした。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
まつと、くもと、はなしをしているのだね。」と、立雄たつおくんが、こたえました。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、くもをつかむようで、かんがえたことが、なんであったか、まったく見当けんとうがつきません。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
山々やま/\こと/″\くもうもれてわづかに其麓そのふもとあらはすばかり。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
『まだまだ。こんなくもはこのさきいくらでもあるんだ。元気げんきせよ、元気げんきを。』
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
にじつた中年増ちうどしまくもなか見失みうしなつたやうな、蒋生しやうせいとき顏色がんしよく
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あまつさ辿たどむか大良だいらたけ峰裏みねうらは——此方こちらひとりむしほどのくもなきにかゝはらず
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほのほくもと、ほこりのもやと、……あひだ地上ちじやうつゞつて
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
西にしほうそらには、しずんだあとくもがほんのりとうすあかかった。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くものないそらに、かがやいて、くさ葉先はさきがちかちかとひかっています。
宿題 (新字新仮名) / 小川未明(著)