“覩”の読み方と例文
読み方割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貫一は彼の説進むに従ひて、やうやくその心事の火をるよりあきらかなるを得たり。彼が千言万語の舌をろうしてまざるは、畢竟ひつきよう利の一字をおほはんが為のみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
採鉱溶鉱より運搬に至るまでの光景仔細しさいに写しいだして目るがごとし。ただに題目の新奇なるのみならず、その叙述のたくみなる、実に『万葉』以後の手際なり。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
かくて餘物よぶつるや。みな丘山きうざんもたゞならず、すなはみづかる。るにしたがうて、𥶡りんこと/″\むしむなもとつらぬく。もつ飛衞ひゑいぐ。先生せんせい高踏かうたふしてつていはく、汝得之矣なんぢこれをえたり
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)