“高踏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうたふ25.0%
こうとう25.0%
ひつこ25.0%
アルーフネス25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて餘物よぶつるや。みな丘山きうざんもたゞならず、すなはみづかる。るにしたがうて、𥶡りんこと/″\むしむなもとつらぬく。もつ飛衞ひゑいぐ。先生せんせい高踏かうたふしてつていはく、汝得之矣なんぢこれをえたり
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いかに解き放った高踏こうとうの態度を執ったにしろ、葛岡をこうしたものに矢張り安宅先生があり、先生が葛岡を捉え続けようとする積極の手はたとえ、諦めて引き込ましたにしろ、尚消極の手は動かして
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこは無欲な叔父と大に違ふところで、そのおさへきれないやうな烈しい性質の為に、世に立つて働くことが出来ないやうな身分なら、いつそ山奥へ高踏ひつこめ、といふ憤慨の絶える時が無かつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
もう少し作者がその高踏アルーフネスを捨てゝ、作品の中に出て来てもよいと思はれます。
芥川の印象 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)