道理どうれ)” の例文
道理どうれで頭にこぶが出来てらあ。そんな不作法な頭あ、るなあ骨が折れていけねえ。今日は勘弁するから、この次から、ね直して来ねえ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼女は両手でおけおさえたまま、船縁ふなべりから乗り出した身体からだを高木の方へじ曲げて、「道理どうれで見えないのね」といったが、そのまま水にたわむれるように、両手で抑えた桶をぶくぶく動かしていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道理どうれ生粋いなせだと思ったよ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)