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在
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あり
ふりがな文庫
“
在
(
あり
)” の例文
たまたま
外
(
そと
)
より基督信徒の
来
(
きた
)
るあれば我らは旧友に会せしがごとく、敵地に
在
(
あり
)
て味方に会せしがごとく、うち悦びてこれを迎えたり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
聞糺
(
きゝたゞ
)
し
若
(
もし
)
出所
(
しゆつしよ
)
明らかなれば夫までの事萬一
胡亂
(
うろん
)
の申口ならば見世に
在
(
あり
)
し百兩の金を文右衞門が
盜
(
ぬす
)
み
取
(
とり
)
しと
云懸
(
いひかゝり
)
て同人が所持の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
余
(
よ
)
前年
(
さきのとし
)
江戸に
在
(
あり
)
し時右の事を
先
(
さき
)
の
山東翁
(
さんとうをう
)
にかたりしに、
翁
(
をう
)
曰
(
いはく
)
世路
(
せいろ
)
の
灘
(
なだ
)
は
総滝
(
そたき
)
よりも危からん、世は
足
(
あし
)
もとを見て
渡
(
わた
)
るべきにやとて
笑
(
わら
)
へり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さて、この立国立政府の公道を行わんとするに当り、平時に
在
(
あり
)
ては
差
(
さ
)
したる
艱難
(
かんなん
)
もなしといえども、
時勢
(
じせい
)
の
変遷
(
へんせん
)
に
従
(
したがっ
)
て国の
盛衰
(
せいすい
)
なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
夫
(
それ
)
演劇は国家の活歴史にして、
文盲
(
もんまう
)
の早学問なり。故に欧洲進化の国に
在
(
あり
)
ては、
縉紳
(
しんしん
)
貴族皆之を尊重す。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
夜軍
(
よいくさ
)
に
成
(
なり
)
て、
暗
(
くらさ
)
は暗し、大将軍頭中将重衡、般若寺の門に
打立
(
うちたち
)
て『火を出せ』と
宣
(
のたま
)
ふ程こそ
在
(
あり
)
けれ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
博士がひとりで二万両の金の
在
(
あり
)
かを探して自分の物にしようとしたので、弟の理学士が
怒
(
いかり
)
のあまり、飼い馴らしていた南洋
鸚哥
(
いんこ
)
の
吻
(
はし
)
に毒を塗って、兄を
啄
(
つ
)
つかせて殺したのである。
幽霊屋敷の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ただ
遺憾
(
いかん
)
なるは
彼
(
か
)
の
脇屋
(
わきや
)
某が
屠腹
(
とふく
)
を命ぜられたる事を聞き、かかる
暴政
(
ぼうせい
)
の下に
在
(
あり
)
ては
何時
(
いつ
)
いかなる
嫌疑
(
けんぎ
)
をうけて首を
斬
(
き
)
られんも知れずと思い、その時
筐中
(
きょうちゅう
)
に
秘
(
ひ
)
し
置
(
おき
)
たる
書類
(
しょるい
)
は
大抵
(
たいてい
)
焼捨
(
やきすて
)
ました
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
矢庭
(
やには
)
に二人とも
生捕
(
いけどり
)
引立
(
ひきたて
)
しは心地よくこそ見えたりけり
依
(
よつ
)
て二人とも入牢申付られしが吉原に
在
(
あり
)
し
手負
(
ておひ
)
の平四郎は四日
目
(
め
)
に
相果
(
あひはて
)
し故
檢視
(
けんし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
○さてかの
茶店
(
さてん
)
にて雪の氷をめづらしとおもひしに、その次日より
塩沢
(
しほざは
)
の
牧之
(
ぼくし
)
老人が家に
在
(
あり
)
しに、日毎に
氷々
(
こほり/\
)
とよびて売来る、
山家
(
やまが
)
の
老婆
(
らうば
)
などなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
下等士族の
輩
(
はい
)
が上士に対して不平を
抱
(
いだ
)
く
由縁
(
ゆえん
)
は、
専
(
もっぱ
)
ら門閥
虚威
(
きょい
)
の一事に
在
(
あり
)
て、
然
(
しか
)
もその門閥家の内にて有力者と称する人物に
向
(
むかっ
)
て敵対の意を
抱
(
いだ
)
くことなれども
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
誰
(
たれ
)
か
奸賊
(
かんぞく
)
の富国策を聴かんや、余の教育上の主義ならびに経験は何かある、誰か子弟を不忠の臣に委ぬるものあらんや、余はこの
土
(
ど
)
に
在
(
あり
)
てこの土のものにあらず
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
煎
(
せん
)
じて
在
(
あり
)
しが夫と見るより
言葉
(
ことば
)
を
改
(
あらた
)
め是は/\
御深切
(
ごしんせつ
)
に
毎々
(
いつも/\
)
御尋
(
おたづ
)
ね今日は何よりも心
能
(
よき
)
樣子にてすや/\
眠
(
ねぶ
)
り居候と云を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
○さてかの
茶店
(
さてん
)
にて雪の氷をめづらしとおもひしに、その次日より
塩沢
(
しほざは
)
の
牧之
(
ぼくし
)
老人が家に
在
(
あり
)
しに、日毎に
氷々
(
こほり/\
)
とよびて売来る、
山家
(
やまが
)
の
老婆
(
らうば
)
などなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
第十一条 子女も亦独立自尊の人なれども、其幼時に
在
(
あり
)
ては、父母これが教養の
責
(
せめ
)
に任ぜざる
可
(
べか
)
らず。
修身要領
(新字旧仮名)
/
福沢諭吉
、
慶應義塾
(著)
医
(
い
)
をまねきて
薬
(
くすり
)
など
与
(
あた
)
へしがそのしるしもなく、
両親
(
ふたおや
)
はさら也、あたりよりはせよりしものどもゝ娘の
側
(
そば
)
に
在
(
あり
)
てなみださしぐみつゝ
手
(
て
)
を
束
(
つかね
)
て
死
(
し
)
を
俟
(
まつ
)
のみ也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
特にその勉強するところのものは算筆に
在
(
あり
)
て、この技芸に
至
(
いたっ
)
ては上等の
企
(
くわだ
)
て及ぶところに非ず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
明
(
みん
)
の
万暦
(
ばんれき
)
の
初
(
はじめ
)
閩中
(
みんちゆう
)
連江といふ所の人蛤を
剖
(
わり
)
て玉を
得
(
え
)
たれども
不識
(
みしらず
)
これを
烹
(
に
)
る、
珠
(
たま
)
釜
(
かま
)
の中に
在
(
あり
)
て
跳躍
(
をどりあがり
)
して
定
(
さだまら
)
ず、
火光
(
くわくわう
)
天
(
そら
)
に
燭
(
もゆ
)
、
里人
(
さとびと
)
火事
(
くわじ
)
ならんと
驚
(
おどろ
)
き来りてこれを救ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
且水の
冰
(
こほり
)
は地中に
在
(
あ
)
りても
消易
(
きえやすき
)
ものなり、
是
(
これ
)
他
(
た
)
なし、水は極陰の物なるゆゑ陽に
感
(
かん
)
じ
易
(
やすき
)
ゆゑなり。我越後に
削氷
(
けづりひ
)
を視て
思
(
おもふ
)
に、かの
谷間
(
たにあひ
)
に
在
(
あり
)
といひしは
天然
(
てんねん
)
の氷室なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“在”を含む語句
御在
存在
現在
在所
所在
在宅
実在
在處
在処
在家
在来
駐在所
不在
罷在
滞在
在世
散在
在々
在合
在郷
...