“脇屋”の読み方と例文
読み方割合
わきや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明和めいわ九年(十一月改元「安永」となる)二月中旬の或る日、——殿町にある脇屋わきや代二郎の屋敷へ、除村久良馬よけむらくらまが訪ねて来た。
初夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
脇屋わきや殿のお顔を、ちょっとこれへおかしいただきとうぞんずる。せっかく、お遊びの中ではあれど、すておけぬ火急な大事がおこりましたので」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
脇屋わきやの罪にくらべて五十歩百歩でない、外交機密をもらした奴の方が余程の重罪なるに、その罪の重い方はうままぬかれて、何でもない親類に文通した者は首を取られたこそ気の毒ではないか
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)