まし)” の例文
天道樣が感應かんおうましまして忠兵衞にはせし者ならん如何にも此長助が一肌ひとはだぬいでお世話致さんさりながら一たん中山樣にて落着らくちやくの付し事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
提宇子でうすのいわく、DSでうす は「すひりつあるすすたんしや」とて、無色無形の実体にて、かんはつを入れず、天地いつくにも充満してましませども
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その中の回々ふいふい教の伝道師は、ひときわ声高く、「天にましますアラアの神よ! どうぞこの、罪なき部落の民を助け給え。」
あれ、かしこに母君ましますぞや。愛惜あいじゃくの一念のみは、魔界のちりにも曇りはせねば、我が袖、鏡と御覧ぜよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
学ぶものである。懐劫かいごうが到来して、天地が分崩するとは、誰が予期したろうか。……今さいわいにして、天にまします神にお出会いしましたが、蟻の命を助けたまえ、また仙……仙薬を
不周山 (新字新仮名) / 魯迅(著)
隠れたるにまします汝らの父
よと故に八代將軍吉宗よしむね公は徳川氏中こうの君とたゝへ奉つる程の賢明けんめいましませば其下皆其にんかなはざるなく今般の巡見使松平縫殿頭ぬひのかみ殿も藤八お節が訴訟うつたへを一もくして其事いつはりならざるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なんじ提宇子でうす、この段を説く事、ひとえに自縄自縛じじょうじばくなり、まず DSでうす はいつくにも充ち満ちてましますと云うは、真如法性しんにょほっしょう本分の天地に充塞し、六合りくごうに遍満したることわりを、聞きはつり云うかと覚えたり。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「天にまします神よ、助けたまえ……」
不周山 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ひそかまねき語る樣は此度江戸表へ御下向おげかう有て芝八山の御旅館にまします天一坊樣儀は一昨日松平伊豆守殿御役宅にて御身分調べあり御重役方は御相違ごさうゐなしとて近々御對顏ごたいがんの儀取計らはるゝ趣き拙者に於ては萬事其意を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)