“すりがらす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
磨硝子69.2%
摺硝子15.4%
刷硝子7.7%
擦硝子7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磨硝子すりがらすさるる日の光が、室の中を温室のようにした。窓を開くと、隣家の軒に遮られて僅かではあるが、蒼空が見えた。
溺るるもの (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
まる小窓こまど摺硝子すりがらす
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
庭園の隅の休憩所に擬した物に壁へ鍵の手に狐格子きつねがうしめぐらしその上に刷硝子すりがらす角行灯かくあんどうを掛けて中に電灯をけ、その前に一脚の長椅子を据ゑて周囲にあかい小菊を植ゑたのなどが其れだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
店の前までくると、入口の擦硝子すりがらすの大戸の前には、冬の午後の、かじかんだ日ざしをうけて、一つ一つの葉の先に、とげのあるらんの小さい鉢が二つおいてありました。
(新字旧仮名) / 新美南吉(著)