“こおろぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蟋蟀82.4%
12.1%
竈馬2.2%
促織1.1%
寒蛬1.1%
1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松村及び料理番と石油ランプを二つ持って、例の洞窟を訪れ、ランプの光で洞窟蟋蟀こおろぎその他の昆虫をかなり沢山採集した。
蟋蟀こおろぎ、みみず、陰湿いんしつな虫が昼間でもチチといている牢露地をぬけると、塀際の隅に、低い、石倉がある。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少し目の慣れるまで、歩きなやんだ夕闇ゆうやみの田圃道には、道端みちばたの草の蔭でこおろぎかすかに鳴き出していた。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
どこかで鳴くこおろぎさえ、ならんでいる人の耳に肌寒はださむ象徴シンボルのごとく響いた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
竈馬こおろぎ、蜂の唸声うなりごえの外には何も聞えん。
「紀州紀州」竈馬こおろぎのふつづかにくあるのみ。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ぐったりとなって心配している成の耳に、その時不意に門の外で鳴く促織こおろぎの声が聞えて来た。
促織 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
みん宣宗せんそうの宣徳年間には、宮中で促織こおろぎあわせの遊戯を盛んにやったので、毎年民間から献上さしたが、この促繊はもとは西の方の国にはいないものであった。
促織 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
寒蛬こおろぎの悪くきやあがるのに、よじりもじりのその絞衣しぼり一つにしたッぱなしで、小遣銭こづけえぜにも置いて行かずに昨夜ゆうべまで六日むいか七日なのか帰りゃあせず
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
昼間でも台所の部屋などは、ゴソゴソと穴蔵こおろぎが幾つも飛んでいた。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)