“料峭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうしょう60.0%
れうせう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
包装の仕事をやめてうろうろしているせんに、よし! あんねに手伝えやと声をかけてから、料峭りょうしょうと冴えた星明りの外へ出た。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)
料峭りょうしょうの候である。余寒がきびしい。榛名山の西の腰から流れ出す烏川の冷たい流れを渡り、板鼻町へ入ったとき、さつま芋を五銭ほど買って、三人で分けて食べた。
酒徒漂泊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
遙なる頭の上に見上げる空は、枝の爲に遮られて、手の平程の奧に料峭れうせうたる星の影がきらりと光を放つた時、余は車を降りながら、元來何處へ寢るのだらうと考へた。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一路空山料峭れうせうの天に向ひて立つものあるなり。
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)