“雪甌”の読み方と例文
読み方割合
せつおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此涼しきりんの音が、わが肉體を貫いて、わが心を透して無限の幽境に赴くからは、身も魂も氷盤の如く清く、雪甌せつおうの如く冷かでなくてはならぬ。太織の夜具のなかなる余はいよ/\寒かつた。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この涼しきりんが、わが肉体をつらぬいて、わが心をすかして無限の幽境におもむくからは、身も魂も氷盤のごとく清く、雪甌せつおうのごとくひややかでなくてはならぬ。太織の夜具のなかなる余はいよいよ寒かった。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)