“さゝやき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
私語61.1%
耳語16.7%
低語11.1%
5.6%
密語5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大人は及ばずながらにも、子供の私語さゝやきに同情ある耳を傾けなければならない。かくすることによつて、人間の生活には一轉機が畫せられるであらう。
子供の世界 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
アヽ気の毒なことしたとだに思つて貰ふことがならぬではありませんか——何と云ふ不幸な私の鼓膜こまくでせう、『我は汝を愛す』と云ふ一語の耳語さゝやきをさへ反響さすることなしに
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
我は清らかに石より石と傳ひ下りて己が源のゆたかなるを示す流れのとある低語さゝやきを聞くとおぼえき 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
またあはれなるさゝやきの目付
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
じつ矢叫やさけびごとながれおとも、春雨はるさめ密語さゝやきぞ、とく、温泉いでゆけむりのあたゝかい、山国やまぐにながらむらさきかすみ立籠たてこもねやを、すみれちたいけと見る、鴛鴦えんわうふすま寝物語ねものがたりに——主従しゆじう三世さんぜ親子おやこ一世いつせ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)