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少
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ちつ
ふりがな文庫
“
少
(
ちつ
)” の例文
「あゝ
善
(
え
)
え
處
(
とこ
)
だ、よう、おつぎ、
少
(
ちつ
)
と
此處
(
ここ
)
まで
來
(
き
)
てくんねえか」といつた。
彼
(
かれ
)
は
百姓
(
ひやくしやう
)
の
間
(
あひだ
)
には
馬
(
うま
)
を
曳
(
ひ
)
いて
歩
(
ある
)
く
村落
(
むら
)
の
博勞
(
ばくらう
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
君達も
平凡
(
へぼ
)
小説や平凡議論を書く暇があるなら日本人冥加に「猟之友」にでも
日本犬
(
にほんいぬ
)
主義を
少
(
ちつ
)
と皷吹し給へ。そこへ行くと感心なは俺の旦那だ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
『ナニ、
少
(
ちつ
)
とばかりは
進上
(
あげ
)
られないッて』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
云
(
い
)
つて、『
何
(
なん
)
にも
無
(
な
)
いのを
呉
(
く
)
れるのは
難
(
むづか
)
しいけど、
澤山
(
たくさん
)
有
(
あ
)
るのを
呉
(
く
)
れるのは
容易
(
ようい
)
なことだ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其樣な處へ歸るに當るものか
少
(
ちつ
)
とも
怕
(
おつ
)
かない事は無いから私が家に居なさい、皆も心配する事は無い何の此子位のもの二人や三人、臺所へ板を並べてお
飯
(
まんま
)
を喰べさせるに文句が入る物か
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
少
(
ちつ
)
とばかし
愚鈍
(
おかつたる
)
いやうだが、人が好ささうだ。」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
▼ もっと見る
少
(
ちつ
)
とも人ずれしないほんたうに
美
(
い
)
い綺縹のお喜乃
都会と田園
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
「どうれ、おめえ
等
(
ら
)
饂飩粉
(
うどんこな
)
少
(
ちつ
)
と
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
見
(
み
)
せえ、一ツ
爪尻
(
つまじり
)
でえゝんだ、おゝえ
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
うな、おつぎでもえゝや、よう」と
兼
(
かね
)
博勞
(
ばくらう
)
は
促
(
うなが
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此人は
衣装
(
なり
)
も
粧
(
つく
)
らず
外見
(
みえ
)
も飾らず
極
(
ごく
)
朴実律義で、
存魂
(
ぞつこん
)
嬢様に思込んでゐたが
少
(
ちつ
)
とも
媚諛
(
こびへつら
)
ふ容子を見せなかつた。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
そんな処へ帰るに当るものか
少
(
ちつ
)
とも
怕
(
おつ
)
かない事は無いから
私
(
わたし
)
が
家
(
うち
)
に居なさい、
皆
(
みんな
)
も心配する事は無い何のこの子位のもの二人や三人、台所へ板を並べてお
飯
(
まんま
)
を喰べさせるに文句が入る物か
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『お
前
(
まへ
)
の
云
(
い
)
ふことは
少
(
ちつ
)
とも
解
(
わか
)
らない』と
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
恋ぢやの人情ぢやのと腐つた女郎の言草は止めて了つて、
平凡
(
へぼ
)
小説を捻くる
間
(
ひま
)
に
少
(
ちつ
)
と政治運動をやつて見い。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「ああ、おつぎ/\
少
(
ちつ
)
と
待
(
ま
)
つてゝくろえ、
俺
(
お
)
れえゝ
物
(
もの
)
出
(
だ
)
すから」
兼
(
かね
)
博勞
(
ばくらう
)
は
口速
(
くちばや
)
に
喚
(
よ
)
び
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お前みたやうのが百人
中間
(
なかま
)
に有たとて
少
(
ちつ
)
とも嬉しい事は無い、着きたい方へ
何方
(
どこ
)
へでも着きねへ、己れは人は頼まない
真
(
ほん
)
の腕ッこで一度龍華寺とやりたかつたに、
他処
(
よそ
)
へ行かれては仕方が無い
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
借金も少しだと困るが身分不相当に沢山になると却つて借金のお蔭で生命が
維
(
つな
)
げるやうなもんで、虚誕も
少
(
ちつ
)
とだと躓くが此位
甲羅
(
かふら
)
を
経
(
へ
)
ると世渡りが出来ると見える子。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
お
前
(
まへ
)
みたやうのが百
人
(
にん
)
中間
(
なかま
)
に
有
(
あつ
)
たとて
少
(
ちつ
)
とも
嬉
(
うれ
)
しい
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い、
着
(
つ
)
きたい
方
(
はう
)
へ
何方
(
どこ
)
へでも
着
(
つ
)
きねへ、
己
(
お
)
れは
人
(
ひと
)
は
頼
(
たの
)
まない
眞
(
ほん
)
の
腕
(
うで
)
ッこで一
度
(
ど
)
龍華寺
(
りうげじ
)
とやりたかつたに、
他處
(
よそ
)
へ
行
(
ゆ
)
かれては
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
い
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我々の会社を見給へ、重役様がボーナスを
少
(
ちつ
)
とでも余計
握
(
つか
)
まうといふ外には何の考も無い。
青年実業家
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
カラキシ何も
彼
(
か
)
もお咄になりませんや。我々のやうに
少
(
ちつ
)
と理窟でも捻らうといふ奴は
継子
(
まゝつこ
)
扱ひされてテンで相手にされないのだから仕様が無いのサ。金を儲けるといふが何も難かしい事は無い。
青年実業家
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“少”を含む語句
少女
些少
少許
少時
幼少
少年
多少
年少
僅少
少々
少輔
今少
兵部少輔
少量
少婦
残少
少壮
少年時代
最少
少尉
...