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些
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ちつ
ふりがな文庫
“
些
(
ちつ
)” の例文
噫、俺はアノ穴を見る
恐怖
(
おそろしさ
)
に耐へきれなくなつて、坑道の入口から少し上の、
些
(
ちつ
)
と許り草があつて
女郎花
(
をみなへし
)
の咲いた所に半日寝転んだ。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其
(
それ
)
では
魔物
(
まもの
)
が
不承知
(
ふしようち
)
ぢや。
前方
(
さき
)
に
些
(
ちつ
)
とも
無理
(
むり
)
はねえ、
気
(
き
)
に
入
(
い
)
るも
入
(
い
)
らぬもの……
出来
(
でき
)
不出来
(
ふでき
)
は
最初
(
せえしよ
)
から、お
前様
(
めえさま
)
の
魂
(
たましひ
)
にあるでねえか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
尤
(
もつと
)
も取返しが附いて
旧
(
もと
)
の身の上になつたからつて、
些
(
ちつ
)
とも好い事はない、もつと
不好
(
いけな
)
い事もあつた……で、
臥反
(
ねがへ
)
りを打つて、心の中で
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
此の
突
(
つ
)
ツ
放
(
ぱな
)
すやうな仕打をされたので、近子は
些
(
ちつ
)
と
拍子抜
(
ひやうしぬけ
)
のした氣味であつたが、
何
(
な
)
んと思つたのか、また
徐々
(
そろ/\
)
所天
(
をつと
)
の傍へ寄ツて
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
權三 (助十をみかへる。)おい、おれにばかり云はせてゐねえで、手前も
些
(
ちつ
)
としやべれよ。かうなりあ
何
(
ど
)
うでお
互
(
たげ
)
えに係り合だ。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
今お前の書いた英文を一寸見たが、全で無茶苦茶で
些
(
ちつ
)
とも意味が通つてゐないよ。あれぢやいろんな字を並べてるのに過ぎないね。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
私
(
わたし
)
は
今迄
(
いまゝで
)
、
朝鮮猫
(
てうせんねこ
)
が
始終
(
しじゆう
)
齒
(
は
)
を
露出
(
むきだ
)
して
居
(
ゐ
)
るなんて
事
(
こと
)
を
些
(
ちつ
)
とも
知
(
し
)
りませんでした、
眞個
(
ほんと
)
に
知
(
し
)
らずに
居
(
ゐ
)
ましたわ、
猫
(
ねこ
)
が
齒
(
は
)
を
露出
(
むきだ
)
すなんて
事
(
こと
)
を
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「あんた一人で東京までようお
往
(
い
)
きやすか。」と
母親
(
おふくろ
)
はもう涙を一杯眼に浮べて「
繁
(
しげ
)
も
可憫
(
かはい
)
さうに、お
伴
(
つれ
)
が
些
(
ちつ
)
とも
出来
(
でけ
)
よらんのかいなあ。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「まあ、貴方——いいえ、可けませんよ。
些
(
ちつ
)
とお顔に出るまで二三盃続けて召上れよ。さうすると幾らかお気が
霽
(
は
)
れますから」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
だから日本でも俘虜が七八萬も來ましたから、
些
(
ちつ
)
とは蒙古人流を試みるのも宜いかも知れない(笑聲起る)。それからして蒙古人は酷いです。
元時代の蒙古人
(旧字旧仮名)
/
桑原隲蔵
(著)
且つ俺のやうな四つ足の分際では
些
(
ちつ
)
と生意気な言分だが、伊太利も
豈夫
(
まさか
)
にウヰダやロンブロゾが舌を吐いて論ずるほど疲弊してもおるまいが
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
話
(
はなし
)
は
此所
(
こゝ
)
迄来ても、たゞ抽象的に進んだ丈であつた。代助は言葉の
上
(
うへ
)
でこそ、要領を得たが、平岡の本体を見届ける事は
些
(
ちつ
)
とも
出来
(
でき
)
なかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
証拠人
(
しようこにん
)
ならお
連
(
つれ
)
なさい、
此方
(
こつち
)
は
些
(
ちつ
)
とも
覚
(
おぼえ
)
のない事だから。甚「エヘヽヽヽ、ナニおせきさんぢやない赤いソノ
何
(
なん
)
とか
云
(
い
)
つたつけ、うむ、お
赤飯
(
せきはん
)
か。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大人には小さい人にわからない心配があるのよと言ふとね、姉さんなんか
些
(
ちつ
)
とも心配することなんかないぢやないか。
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
恐ろしい頑固なつむじまがりの、高慢で癲癇持ちで人の気嫌なぞを
些
(
ちつ
)
とも気にかけない、撲ぐられてもひいひい泣いても涙を見せないやうな子であつた。
愛の詩集:03 愛の詩集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
「君にも解らないぢや、仕樣が無いね。で、一體君は、さうしてゐて
些
(
ちつ
)
とも
怖
(
こは
)
いと思ふことはないかね?」
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
丸で獣に
些
(
ちつ
)
とも違はない……それから、私は、会議所に行つて、これ/\だから注意して呉れと言つて来た
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
子供
(
こども
)
なんぞ
些
(
ちつ
)
とも
可愛
(
かあい
)
くはありませんと
威張
(
ゐば
)
つた
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
はれませんかつた。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何れにしろ、あのロットの妻の未練がましい心配に身を
委
(
まか
)
せるのは、
些
(
ちつ
)
と早すぎるつてことはあなたの常識が教へるでせう。あなたが我々に逢ふ前にどんなことを殘したか、無論僕は知りません。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
聞直八
其
(
それ
)
は
高價
(
たかい
)
私
(
わし
)
は百姓のことだから身には
少
(
すこし
)
も
構
(
かま
)
ひは無い見てくれさへ
宜
(
よけ
)
れば
好
(
いゝ
)
眞
(
ほん
)
の御
祝儀
(
しうぎ
)
差
(
ざし
)
だ
最
(
もう
)
些
(
ちつ
)
と負て下さい道具屋
否々
(
いへ/\
)
此品は
堅
(
かた
)
い
代物
(
しろもの
)
なれば夫よりは少しも
引
(
ひけ
)
やせんと是より
暫時
(
しばし
)
直段
(
ねだん
)
の
押引
(
おしひき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『其處ン所は何ともお申譯がございませんのですが、何分手前共でも迎への人が來ようなどとは、
些
(
ちつ
)
とも思懸けませんでしたので。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
併し風早學士は、
些
(
ちつ
)
とも其樣なことに就いて考へなかつた。其が
設
(
よし
)
や何樣な人であツたとしても、彼の心に何んの衝動も感覺も無かツた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
いしくも
申
(
まを
)
された。……
殘
(
のこ
)
らずつけ
燒
(
やき
)
のお
誂
(
あつら
)
へは
有難
(
ありがた
)
い、と
思
(
おも
)
ふと、
此
(
こ
)
の
方
(
はう
)
目
(
め
)
のふちを
赤
(
あか
)
くしながら、
饀
(
あん
)
こばかりは
些
(
ちつ
)
と
擽
(
くすぐつた
)
い。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いゝ
)
え、
云
(
い
)
やしなくッてよ』と
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ひました、『
些
(
ちつ
)
とも
可哀相
(
かあいさう
)
だとは
思
(
おも
)
はないわ。
私
(
わたし
)
は「
何
(
ど
)
うして?」と
云
(
い
)
つたのよ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
貴方
(
あなた
)
大變
(
たいへん
)
だつて
云
(
い
)
ふ
癖
(
くせ
)
に、
些
(
ちつ
)
とも
大變
(
たいへん
)
らしい
聲
(
こゑ
)
ぢやなくつてよ」と
御米
(
およね
)
が
後
(
あと
)
から
冗談半分
(
じようだんはんぶん
)
にわざ/\
注意
(
ちゆうい
)
した
位
(
くらゐ
)
である。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこ
所
(
どこ
)
を
些
(
ちつ
)
と考へたら、あれぎり家出をして了ふなんて、あんなまあ
面抵
(
つらあて
)
がましい仕打振をするつてが有るものかね。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「かう云つとけばお母さんは安心なさるでせう。この手紙を出したつて
些
(
ちつ
)
ともあなたに迷惑になりやしないわね。」
母と子
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
あれは
子
コになつてる歯磨を
升
(
ます
)
で買つて来て
竜脳
(
りゆうなう
)
を
些
(
ちつ
)
とばかり交ぜて箱詰にして一と晩置くとプンと好い香がする
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
へえゝ
眼
(
め
)
の見えない
中
(
うち
)
は
却
(
かへ
)
つて
驚
(
おどろ
)
きませんでした、
何
(
ど
)
うでも勝手にしねえと
云
(
い
)
ふ
気
(
き
)
が
有
(
あ
)
りましたから、
眼
(
め
)
が
明
(
あ
)
いたら
何
(
なん
)
だか
怖
(
こは
)
くツて
些
(
ちつ
)
とも歩けません。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「近頃は本なぞ
些
(
ちつ
)
とも読みませんさ。世間は私や
門野
(
かどの
)
君を——」と
側
(
そば
)
に居合はせた門野幾之進氏を一寸振り返つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もう
些
(
ちつ
)
とだから怠けてはいけない。(上のかたに向つて團扇をあげる。)さあ、さあ、早く引いた、引いた。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
捕虜となつて働かされて居る奴は退却すると殺すと云ふので、何方にしても殺されるからまあ
些
(
ちつ
)
とでも働いて活かして貰はうといふので働く。城の方を守つて居る人は愈〻困る。
元時代の蒙古人
(旧字旧仮名)
/
桑原隲蔵
(著)
其樣
(
そん
)
な
處
(
ところ
)
へ
歸
(
かへ
)
るに
當
(
あた
)
るものか
些
(
ちつ
)
とも
怕
(
おつ
)
かない
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いから
私
(
わたし
)
が
家
(
うち
)
に
居
(
ゐ
)
なさい、みんなも
心配
(
しんぱい
)
する
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い
何
(
なん
)
の
此子
(
このこ
)
位
(
ぐらゐ
)
のもの
二人
(
ふたり
)
や
三人
(
さんにん
)
や
臺所
(
だいどころ
)
へ
板
(
いた
)
を
並
(
なら
)
べてお
飯
(
まんま
)
を
喰
(
た
)
べさせるに
文句
(
もんく
)
が
入
(
い
)
るものか
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
皆
(
みんな
)
面白れえ人達だ。
些
(
ちつ
)
とも
可恐
(
おつかね
)
え事ねえ。」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
「フン、どうして君はさうかな。
些
(
ちつ
)
とも漠然とした恐怖なんかぢやないんだよ。明瞭な恐怖なんぢやないか。恐ろしい事實なんだよ。最も明瞭にして恐ろしい事實なんだよ。それが君に解らないといふのは僕にはどうも不思議でならん」
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
『其処ン所は何ともお申訳がございませんのですが、何分手前共でも迎への人が来ようなどとは、
些
(
ちつ
)
とも思懸けませんでしたので。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
先方
(
さき
)
は
足袋跣足
(
たびはだし
)
で、
或家
(
あるいへ
)
を
出
(
で
)
て、——
些
(
ちつ
)
と
遠
(
とほ
)
いが、これから
行
(
ゆ
)
く
所
(
ところ
)
に、
森
(
もり
)
のある
中
(
なか
)
に
隱
(
かく
)
れて
待
(
ま
)
つた
切
(
きり
)
、
一人
(
ひとり
)
で
身動
(
みうご
)
きも
出來
(
でき
)
ないで
居
(
ゐ
)
るんです。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何を見ても
沈
(
しづむ
)
だ
光彩
(
くわうさい
)
である。それで妙に氣が
頽
(
くづ
)
れて
些
(
ちつ
)
とも氣が
引
(
ひ
)
ツ立たぬ處へ
寂
(
しん
)
とした
家
(
うち
)
の
裡
(
なか
)
から、ギコ/\、バイヲリンを
引
(
ひ
)
ツ
擦
(
こす
)
る響が起る。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
私
(
わたくし
)
にも
何
(
なん
)
のこつたか、
些
(
ちつ
)
とも
分
(
わか
)
らなかつたんですが、
安之助
(
やすのすけ
)
の
講釋
(
かうしやく
)
を
聞
(
き
)
いて
始
(
はじ
)
めて、おやさうかいと
云
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な
譯
(
わけ
)
でしてね。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そんな事を言はずに自分も
些
(
ちつ
)
と
気凛
(
きりつ
)
とするが可い、帯の下へ時計の
垂下
(
ぶらさが
)
つてゐるなどは威厳を損じるぢやないか」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『えゝ、
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
てよ!』と
愛
(
あい
)
ちやんが
叫
(
さけ
)
びました、この
最後
(
さいご
)
の
言葉
(
ことば
)
には
頓着
(
とんちやく
)
せずに。『それは
植物
(
しよくぶつ
)
だわ。
些
(
ちつ
)
とも
人間
(
にんげん
)
のやうな
恰好
(
かつかう
)
をしちや
居
(
ゐ
)
なくつてよ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
家の者は男は皆んな東京や大阪や、名所見物をしとるし、温泉へも行つたりしとるのに、辰さんばかりは
些
(
ちつ
)
とも旅行しとらんのぢやから、氣の毒に思はれる。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
助十 そりやあ
些
(
ちつ
)
とも知らなかつた。(又かんがへて。)やい、手前。おれ達をかつぐのぢやあねえか。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
投機や株の売買も商売の一つだから
行
(
や
)
つても
宜
(
い
)
いが、
最
(
も
)
う
些
(
ちつ
)
と道徳を重んじて呉れないと困る
青年実業家
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
大きな
体躯
(
なり
)
をして
居
(
ゐ
)
ながら、
道具
(
だうぐ
)
は
些
(
ちつ
)
とも
覚
(
おぼ
)
えやアしねえ、親の恩を忘れちやア
済
(
す
)
まんぞ。弥
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いや
些
(
ちつ
)
とも。」と漱石氏は残り惜しさうな顔をして言つた。「なか/\面白かつたよ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
門を出て右へ曲ると、智惠子は
些
(
ちつ
)
と學校を振返つて見て、『
氣障
(
きざ
)
な男だ。』と心に言つた。故もない微笑がチラリと口元に漂ふ。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
寐
(
ね
)
るなんて、……
寐
(
ね
)
るなんて、
何
(
ど
)
うしたんだらう。
真個
(
まつたく
)
、
気
(
き
)
が
着
(
つ
)
いて
自分
(
じぶん
)
でも
驚
(
おどろ
)
いた。
白
(
しら
)
んで
来
(
き
)
たもの。
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けたか
些
(
ちつ
)
とも
知
(
し
)
らん。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
逃
(
に
)
げるより
他
(
ほか
)
に
術
(
て
)
が無いから、
後
(
あと
)
の事なんか考へてゐる暇が無い。自分は
些
(
ちつ
)
との
隙
(
すき
)
を見て
後
(
あと
)
をも見ずにすたこら駈出した。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「あれだから偉大な
暗闇
(
くらやみ
)
だ。何でも読んでゐる。けれども
些
(
ちつ
)
とも
光
(
ひか
)
らない。もう少し
流行
(
はや
)
るものを読んで、もう少し
出娑婆
(
でしやば
)
つて呉れると
可
(
い
)
いがな」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
“些”を含む語句
些少
些々
些事
些細
些末
些子
些程
些中
些細事
露些
一些事
今些
些額
些許
些計
些箇
些末事
些末主義
些技
些小
...