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少
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す
ふりがな文庫
“
少
(
す
)” の例文
大洞は、色を失つて
戦慄
(
せんりつ
)
するお加女の耳に
近
(
ちかづ
)
きつ、「
少
(
す
)
こし気を静めさして今夜の中に
密
(
そつ
)
と帰へすが
可
(
よ
)
からう——世間に洩れては大変だ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
偽
(
うそ
)
が
少
(
す
)
くないとか、親切なとか、云はば普通の女の普通の取なしの外に
何
(
なに
)
が男をひきつけるものがあつたであらうか。
瘢痕
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
今世
(
こんせ
)
の
主君
(
きみ
)
にも
未來
(
みらい
)
の
主君
(
きみ
)
にも、
忠節
(
ちうせつ
)
のほど
顯
(
あら
)
はしたし、
然
(
し
)
かはあれど
氣遣
(
きづか
)
はしきは
言葉
(
ことば
)
たくみに
誠
(
まこと
)
少
(
す
)
くなきが
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
常
(
つね
)
と
聞
(
き
)
く、
誰人
(
たれびと
)
か
至信
(
ししん
)
に
誠實
(
せいじつ
)
に、
我
(
わ
)
が
愛敬
(
けいあい
)
する
主君
(
きみ
)
の
半身
(
はんしん
)
となりて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
富即幸の感を繰返すことの
少
(
す
)
く
無
(
な
)
い記憶からそう認めているのである。
貧富幸不幸
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
さうよ、でも此の新聞社などは
少
(
す
)
こし毛色が変はつてるから、貧乏な代りに余り非道も
遣
(
や
)
らねいが、外の社と来たら驚いちまはア、さんざん腹こき使つた
上句
(
あげく
)
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
重
(
かさ
)
ねて
十日
(
とうか
)
半月
(
はんつき
)
さては
廿日
(
はつか
)
憂
(
う
)
き
身
(
み
)
につらき
卯月
(
うづき
)
も
過
(
すぎ
)
たり
五月雨
(
さみだれ
)
ごろのしめり
勝
(
がち
)
に
軒
(
のき
)
の
忍艸
(
しのぶ
)
は
我
(
わ
)
が
類
(
たぐ
)
ひの
引
(
ひ
)
きては
葺
(
ふ
)
かねど
池
(
いけ
)
のあやめの
根
(
ね
)
ながき
思
(
おも
)
ひにかき
暮
(
く
)
らされて
袖
(
そで
)
にも
水
(
みづ
)
かさの
増
(
ま
)
さりやすらん
此處
(
こゝ
)
は
別莊
(
べつそう
)
の
人氣
(
ひとげ
)
も
少
(
す
)
くなく
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りの
八重
(
やへ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
松村と言へる弁護士の妻女は、独り初めより怪しげに打ち
目
(
ま
)
もり居たりしが「先生、
私
(
わたし
)
も山木様の御縁談の
御噂
(
おうはさ
)
をお聞き申しましたが、只今の御話とは
少
(
す
)
こし違ふ様ですよ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“少”を含む語句
少女
些少
少許
少時
幼少
少年
多少
年少
僅少
少々
少輔
今少
兵部少輔
少量
少婦
残少
少壮
少年時代
最少
少尉
...