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少
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すく
ふりがな文庫
“
少
(
すく
)” の例文
温泉
(
をんせん
)
に
行
(
ゆ
)
かうとして、
菊屋
(
きくや
)
の
廣袖
(
どてら
)
に
着換
(
きか
)
へるに
附
(
つ
)
けても、
途中
(
とちう
)
の
胴震
(
どうぶる
)
ひの
留
(
と
)
まらなかつたまで、
彼
(
かれ
)
は
少
(
すく
)
なからず
怯
(
おびや
)
かされたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かのユスティニアーノ汝のために
銜
(
くつわ
)
を
調
(
とゝの
)
へしかど、鞍空しくば何の益あらむ、この銜なかりせば恥は却つて
少
(
すく
)
なかるべし 八八—九〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
二人
(
ふたり
)
は
呉服屋
(
ごふくや
)
の
反物
(
たんもの
)
を
買
(
か
)
つて
着
(
き
)
た。
米屋
(
こめや
)
から
米
(
こめ
)
を
取
(
と
)
つて
食
(
く
)
つた。けれども
其他
(
そのた
)
には
一般
(
いつぱん
)
の
社會
(
しやくわい
)
に
待
(
ま
)
つ
所
(
ところ
)
の
極
(
きは
)
めて
少
(
すく
)
ない
人間
(
にんげん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
源
(
げん
)
さんは
会社
(
かいしゃ
)
につとめて、ごくほがらかな
性質
(
せいしつ
)
でありましたが、
李
(
り
)
さんはそれにくらべて
口数
(
くちかず
)
の
少
(
すく
)
ない、うちきなところがありました。
クラリネットを吹く男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なんでもこれは
人数
(
にんずう
)
は
少
(
すく
)
なくともよりぬきの
強
(
つよ
)
い
武士
(
ぶし
)
ばかりで
出
(
で
)
かけて行って、
力
(
ちから
)
ずくよりは
智恵
(
ちえ
)
で
勝
(
か
)
つ
工夫
(
くふう
)
をしなければなりません。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
月野
博士
(
はかせ
)
はロウエル
教授
(
けうじゆ
)
と
同
(
おな
)
じ
考
(
かんが
)
へで
火星
(
くわせい
)
は水が
少
(
すく
)
ない そこで
運河
(
うんが
)
へは火星
人
(
じん
)
が大
仕掛
(
じかけ
)
の
給水
(
きふすゐ
)
ポンプで水をくばるといふのぢや
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
岡は言葉
少
(
すく
)
なながら、ちかちかとまぶしい印象を目に残して、降り下り降りあおる雪の向こうに隠見する
山内
(
さんない
)
の
木立
(
こだ
)
ちの姿を嘆賞した。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
御身
(
おんみ
)
も
知
(
し
)
るとおり、こちらの
世界
(
せかい
)
では
心
(
こころ
)
の
純潔
(
じゅんけつ
)
な、
迷
(
まよ
)
いの
少
(
すく
)
ないものはそのまま
側路
(
わきみち
)
に
入
(
い
)
らず、すぐに
産土神
(
うぶすなのかみ
)
のお
手元
(
てもと
)
に
引
(
ひ
)
きとられる。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
竹村
(
たけむら
)
は一
年
(
ねん
)
たつかたゝないうちに、
大久保
(
おほくぼ
)
の
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たのに
失望
(
しつばう
)
したが、
大久保
(
おほくぼ
)
の
帰朝
(
きてう
)
の
寂
(
さび
)
しかつたことも、
少
(
すく
)
なからず
彼
(
かれ
)
を
傷
(
いた
)
ましめた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
徳利式
(
とくりしき
)
の
貝塚土器
(
かひづかどき
)
は、
東北
(
とうほく
)
に
多
(
おほ
)
くして、
關東
(
くわんとう
)
には
甚
(
はなは
)
だ
少
(
すく
)
ない。——
出
(
で
)
ない
事
(
こと
)
はないが、
先
(
ま
)
づ
出
(
で
)
たとしたら
異例
(
ゐれい
)
と
云
(
い
)
つても
好
(
い
)
い。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
夢
(
ゆめ
)
は
五臟
(
ござう
)
のわづらひといひ
傳
(
つた
)
ふれども
正夢
(
しやうむ
)
にして
賢人
(
けんじん
)
聖人
(
せいじん
)
或は
名僧
(
めいそう
)
知識
(
ちしき
)
の人を
産
(
う
)
むは
天竺
(
てんぢく
)
唐土
(
もろこし
)
我朝
(
わがてう
)
ともにその
例
(
ため
)
し
少
(
すく
)
なからず
已
(
すで
)
に
玄奘法師
(
げんさうほふし
)
は夢を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然るにポルトセイドに着き、いよいよ熱帯圏に入ると、気候の激変から病が俄に
革
(
あらた
)
まって、コロンボへ入港したころは最早
頼
(
たのみ
)
少
(
すく
)
なになって来た。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
畫
(
ゑ
)
を
好
(
す
)
かぬ
小供
(
こども
)
は
先
(
ま
)
づ
少
(
すく
)
ないとして
其中
(
そのうち
)
にも
自分
(
じぶん
)
は
小供
(
こども
)
の
時
(
とき
)
、
何
(
なに
)
よりも
畫
(
ゑ
)
が
好
(
す
)
きであつた。(と
岡本某
(
をかもとぼう
)
が
語
(
かた
)
りだした)。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
曩
(
さ
)
きに
奇貨
(
きか
)
とし重んじたる
彼
(
か
)
の敵国の人物を
目
(
もく
)
して
不臣不忠
(
ふしんふちゅう
)
と
唱
(
とな
)
え、これを
擯斥
(
ひんせき
)
して近づけざるのみか、時としては
殺戮
(
さつりく
)
することさえ
少
(
すく
)
なからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
患者
(
かんじゃ
)
は
多
(
おお
)
いのに
時間
(
じかん
)
は
少
(
すく
)
ない、で、いつも
極
(
ご
)
く
簡単
(
かんたん
)
な
質問
(
しつもん
)
と、
塗薬
(
ぬりぐすり
)
か、
※麻子油位
(
ひましあぶらぐらい
)
の
薬
(
くすり
)
を
渡
(
わた
)
して
遣
(
や
)
るのに
留
(
とど
)
まっている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
自分
(
じぶん
)
が
濡鼠
(
ぬれねずみ
)
の
樣
(
やう
)
になつて
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
も、
少
(
すく
)
なからず
潮水
(
しほみづ
)
を
飮
(
の
)
んで
腹
(
はら
)
が
苦
(
くる
)
しくなつて
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
も
忘
(
わす
)
れて、
胸
(
むね
)
は
驚
(
おどろき
)
と
悦
(
よろこび
)
に、
跳
(
をど
)
りつゝ、
眤
(
じつ
)
と
眺
(
なが
)
むる
前方
(
かなた
)
の
海上
(
かいじやう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
自己の希望がものの
理
(
り
)
と
符合
(
ふごう
)
すればよいが、なかなかそう
甘
(
うま
)
くゆくことが
少
(
すく
)
ないから、結局感情に
駆
(
か
)
られて
為
(
な
)
すことは、
理
(
り
)
に
背
(
そむ
)
くこととなりやすい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
上海
(
シヤンハイ
)
がへえつちやぐつと
値
(
ね
)
が
下
(
さが
)
つちやつてな、あつちぢやどれ
程
(
ほど
)
安
(
やす
)
いもんだかよ、
品
(
しな
)
が
少
(
すく
)
ねえ
時
(
とき
)
に
安
(
やす
)
くなるつちうんだから
商人
(
あきんど
)
も
儲
(
まう
)
からねえ」
天秤
(
てんびん
)
を
擔
(
かつ
)
いで
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
更
(
さら
)
に
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
三二
千晩
(
せんば
)
ヶ
岳
(
だけ
)
は山中に
沼
(
ぬま
)
あり。この谷は物すごく
腥
(
なまぐさ
)
き
臭
(
か
)
のするところにて、この山に入り帰りたる者はまことに
少
(
すく
)
なし。昔何の
隼人
(
はやと
)
という猟師あり。その子孫今もあり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
これも、
歌
(
うた
)
には
少
(
すく
)
ない
材料
(
ざいりよう
)
で、
春
(
はる
)
の
野
(
の
)
の
霞
(
かす
)
んで
果
(
は
)
てがなく
感
(
かん
)
じられる
上
(
うへ
)
に、
皆
(
みんな
)
の
心
(
こゝろ
)
ののんびりしてゐる
氣持
(
きも
)
ちが、よく
出
(
で
)
てゐて、しかも
非常
(
ひじよう
)
に
古風
(
こふう
)
に
上品
(
じようひん
)
に
出來
(
でき
)
てゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
遣
(
つか
)
はさるべきお
約束
(
やくそく
)
とや、
夫
(
それ
)
までのお
留守居
(
るすゐ
)
、
又
(
また
)
は
父樣
(
とうさま
)
折
(
をり
)
ふしのお
出遊
(
いで
)
に、
人任
(
ひとま
)
かせ
成
(
な
)
らずは
御不自由
(
ごふじいう
)
も
少
(
すく
)
なかるべく、
何卒
(
なにとぞ
)
其處
(
そこ
)
に
住
(
す
)
まはせて、
世
(
よ
)
を
白波
(
しらなみ
)
に
浦風
(
うらかぜ
)
おもしろく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可
(
か
)
なり
大
(
おほ
)
きな
物價
(
ぶつか
)
の
變動
(
へんどう
)
であつて、
此間
(
このあひだ
)
に
少
(
すく
)
なからざる
商賣
(
しやうばい
)
の
不圓滑
(
ふゑんこつ
)
を
來
(
きた
)
したのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
マーキュ
何人
(
なんにん
)
? いや、
足下
(
おぬし
)
のやうなのが
二人
(
ふたり
)
とゐたら、
忽
(
たちま
)
ち
殺
(
ころ
)
しあうてしまはうから、
二人
(
ふたり
)
ともゐなくならう。はて、
足下
(
おぬし
)
なぞは
髭
(
ひげ
)
の
毛
(
け
)
一
筋
(
すぢ
)
の
多
(
おほ
)
い
少
(
すく
)
ないが
原
(
もと
)
でも
叩
(
たゝ
)
き
合
(
あ
)
ふ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
彼
(
かれ
)
は、
死
(
し
)
んだ
金魚
(
きんぎょ
)
が三
匹
(
びき
)
で一
万円
(
まんえん
)
はしたろうということや、
自分
(
じぶん
)
は
月給
(
げっきゅう
)
が
少
(
すく
)
なく、とてもあんなのは
買
(
か
)
えないということを、くりかえし
同僚
(
どうりょう
)
に
話
(
はな
)
したし、また
事件発見者
(
じけんはっけんしゃ
)
島本医学士
(
しまもといがくし
)
にまで
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
人びとはその仕事を仕上げるにどのくらいかかるかというとりとめのない
議論
(
ぎろん
)
を始めた。
結局
(
けっきょく
)
少
(
すく
)
なくともこの
墓
(
はか
)
の中にこの後八日ははいっていなければならないことに意見が
一致
(
いっち
)
した。八日。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
当今の電車と違って、次の車に乗ってあとをつけるという訳には行きません。何しろ車台が
少
(
すく
)
のござんすからね。私は仕方がないので母親に
貰
(
もら
)
ったお小遣いをふんぱつして、人力車に乗りました。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
伴「
少
(
すく
)
ねえが
切餅
(
きりもち
)
をたった一ツ取って置いてくんねえ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
よばるゝものは
多
(
おほ
)
しと
雖
(
いへども
)
、
選
(
えら
)
ばるゝ
者
(
もの
)
は
少
(
すく
)
なし。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それでは、かうかな、現實とは、
少
(
すく
)
なくとも
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
(
夜
(
よ
)
晩
(
おそ
)
く
時
(
とき
)
少
(
すく
)
なく
文意
(
ぶんい
)
悉
(
つく
)
さず
之
(
これ
)
を
諒
(
りよう
)
せよ)
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
少
(
すく
)
なくとも、自分丈では、
父
(
ちゝ
)
から受ける物質的の供給がもう絶えたものと覚悟する必要があつた。代助の尤も恐るゝ時期は近づいた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
がかげって、
天気
(
てんき
)
が
変
(
か
)
わりそうになったので、そばに
立
(
た
)
っている
人々
(
ひとびと
)
は、しだいに
少
(
すく
)
なく、みんなあちらにいってしまいました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
尤
(
もつと
)
も
先祖
(
せんぞ
)
は
武家出
(
ぶけで
)
であらうが、
如何
(
いか
)
にも
件
(
くだん
)
の、
世
(
よ
)
が
世
(
よ
)
ならばが、
友
(
とも
)
だちの
耳
(
みゝ
)
に
觸
(
さは
)
つて
聞苦
(
きゝぐる
)
しい。
自然
(
しぜん
)
につきあつて
遊
(
あそ
)
ぶものも
少
(
すく
)
なくなる。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わが目もいつかこゝにて我より奪はるゝことあらむ、されどそは
暫時
(
しばし
)
のみ、その
嫉妬
(
ねたみ
)
のために動きて犯せる罪
少
(
すく
)
なければなり 一三三—一三五
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
左
(
と
)
に
右
(
かく
)
、
彼
(
かれ
)
は
醫科大學
(
いくわだいがく
)
を
卒業
(
そつげふ
)
して
司祭
(
しさい
)
の
職
(
しよく
)
には
就
(
つ
)
かなかつた。
而
(
さう
)
して
醫者
(
いしや
)
として
身
(
み
)
を
立
(
た
)
つる
初
(
はじ
)
めに
於
(
おい
)
ても、
猶
(
なほ
)
今日
(
こんにち
)
の
如
(
ごと
)
く
別段
(
べつだん
)
宗教家
(
しゆうけうか
)
らしい
所
(
ところ
)
は
少
(
すく
)
なかつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『
中西屋
(
なかにしや
)
は
結構
(
けつかう
)
です、
近來
(
きんらい
)
益〻
(
ます/\
)
可
(
い
)
いやうです。さうだね
君
(
きみ
)
。』と
兔角
(
とかく
)
言葉
(
ことば
)
の
少
(
すく
)
ない
鈴木巡査
(
すゞきじゆんさ
)
に
贊成
(
さんせい
)
を
求
(
もと
)
めた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
追散
(
おつちら
)
したれば夫が
縁
(
えん
)
となり御當地までも
同道
(
どうだう
)
致したるなり何にしても
便
(
たよ
)
り
少
(
すく
)
なき夫婦の者
何
(
どう
)
か貴樣の世話を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
實
(
じつ
)
に、
君
(
きみ
)
の
經歴
(
けいれき
)
は
小説
(
せうせつ
)
のやうです。』と
言
(
い
)
つた
儘
(
まゝ
)
、
暫時
(
しばし
)
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
瞻
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが、
物語
(
ものがたり
)
の
中
(
うち
)
でも、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
の
殊勝
(
けなげ
)
なる
振舞
(
ふるまひ
)
には、
少
(
すく
)
なからず
心
(
こゝろ
)
を
動
(
うご
)
かした
樣子
(
やうす
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
新院
(
しんいん
)
は
味方
(
みかた
)
の
勢
(
せい
)
が
少
(
すく
)
ないので
心配
(
しんぱい
)
しておいでになるところでしたから、
為朝
(
ためとも
)
が
来
(
き
)
たとお
聞
(
き
)
きになりますと、たいそうおよろこびになって、さっそくおそばに
呼
(
よ
)
んで
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
で、
私
(
わたくし
)
がこちらの
世界
(
せかい
)
で
初
(
はじ
)
めて
自分
(
じぶん
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
にお
目
(
め
)
にかかった
時
(
とき
)
は、
少
(
すく
)
なからず
意外
(
いがい
)
に
感
(
かん
)
じまして、
従
(
したが
)
ってその
時
(
とき
)
の
印象
(
いんしよう
)
は
今
(
いま
)
でもはっきりと
頭脳
(
あたま
)
に
刻
(
きざ
)
まれて
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
九
日
(
か
)
(
晴
(
はれ
)
)
昨
(
さく
)
の
如
(
ごと
)
く
到着
(
たうちやく
)
して
見
(
み
)
ると、
新聞連
(
しんぶんれん
)
も
今日
(
けふ
)
は
少
(
すく
)
ない。
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
も
歸京
(
ききやう
)
の
準備
(
じゆんび
)
をして
居
(
を
)
られる。
博物館
(
はくぶつくわん
)
からは、
和田氏
(
わだし
)
一人
(
ひとり
)
だけだ。
併
(
しか
)
し、
高等野次馬
(
かうとうやじうま
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
多
(
おほ
)
い。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
び
給
(
たま
)
はゞ
忍
(
しの
)
ぶが
岡
(
おか
)
の
緑樹
(
りよくじゆ
)
の
朝
(
あさ
)
つゆ、
寐間着
(
ねまき
)
のまゝにも
踏
(
ふ
)
み
給
(
たま
)
ふべし、
螢名所
(
ほたるめいしよ
)
の
田畑
(
たばた
)
も
近
(
ちか
)
かり、
只
(
たゞ
)
天王寺
(
てんわうじ
)
の
近
(
ちか
)
き
爲
(
ため
)
に、
蚊
(
か
)
はあまり
少
(
すく
)
なからねど、
吹
(
ふ
)
き
拂
(
はら
)
ふに
足
(
た
)
る
風
(
かげ
)
十分
(
じふゞん
)
なり
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
投機思惑
(
とうきおもわく
)
が
止
(
や
)
まれば
又
(
また
)
爲替相場
(
かはせさうば
)
は
急激
(
きふげき
)
に
下
(
さが
)
るのであり、
此爲替相場
(
このかはせさうば
)
の
急激
(
きふげき
)
なる
騰落
(
とうらく
)
は、
經濟界
(
けいざいかい
)
に
少
(
すく
)
なからざる
打撃
(
だげき
)
を
與
(
あた
)
へたことを
體驗
(
たいけん
)
して
居
(
ゐ
)
るからして、それであるから
投機思惑
(
とうきおもわく
)
の
金
(
かね
)
を
買取
(
かひと
)
る
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
姫
(
ひめ
)
も
同
(
おな
)
じ
思
(
おも
)
ひながら、
逢
(
あ
)
ふべき
傳手
(
つて
)
は
更
(
さら
)
に
少
(
すく
)
なし。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
また
夜
(
よる
)
はなるべく
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
ずに、
白
(
しろ
)
い
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
ないものと、
早
(
はや
)
くから
戸
(
と
)
を
閉
(
し
)
めてしまうような
臆病者
(
おくびょうもの
)
も
少
(
すく
)
なくはなかったのであります。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此日
(
このひ
)
も
宗助
(
そうすけ
)
は
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
もと
思
(
おも
)
つて
電車
(
でんしや
)
へ
乘
(
の
)
つた。
所
(
ところ
)
が
日曜
(
にちえう
)
の
好天氣
(
かうてんき
)
にも
拘
(
かゝは
)
らず、
平常
(
へいじやう
)
よりは
乘客
(
じようきやく
)
が
少
(
すく
)
ないので
例
(
れい
)
になく
乘心地
(
のりごゝち
)
が
好
(
よ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
風俗
(
ふうぞく
)
も
派手
(
はで
)
でない、
女
(
をんな
)
の
好
(
このみ
)
も
濃厚
(
のうこう
)
ではない、
髮
(
かみ
)
の
飾
(
かざり
)
も
赤
(
あか
)
いものは
少
(
すく
)
なく、
皆
(
みな
)
心
(
こゝろ
)
するともなく、
風土
(
ふうど
)
の
喪
(
も
)
に
服
(
ふく
)
して
居
(
ゐ
)
るのであらう。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
熱
(
ねつ
)
の
出
(
で
)
たのとで
少
(
すく
)
なからず
弱
(
よわつ
)
て
居
(
ゐ
)
る
身體
(
からだ
)
をドツかと
投
(
な
)
げ
下
(
おろ
)
すと眼がグラついて
思
(
おも
)
はずのめりさうにした。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
とにかく、
彼
(
かれ
)
は
医科大学
(
いかだいがく
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
して
司祭
(
しさい
)
の
職
(
しょく
)
には
就
(
つ
)
かなかった。そうして
医者
(
いしゃ
)
として
身
(
み
)
を
立
(
た
)
つる
初
(
はじ
)
めにおいても、なお
今日
(
こんにち
)
の
如
(
ごと
)
く
別段
(
べつだん
)
宗教家
(
しゅうきょうか
)
らしい
所
(
ところ
)
は
少
(
すく
)
なかった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
と
云
(
い
)
へば
快活
(
くわいくわつ
)
な
事
(
こと
)
と、それから
砲術
(
ほうじゆつ
)
に
巧
(
たくみ
)
な
事
(
こと
)
と、また
腕力
(
わんりよく
)
の
馬鹿
(
ばか
)
に
強
(
つよ
)
い
事
(
こと
)
とで、
日本海軍
(
につぽんかいぐん
)
の
水兵仲間
(
すいへいなかま
)
には
少
(
すく
)
なからず
顏
(
かほ
)
の
賣
(
う
)
れて
居
(
を
)
つた
男
(
をとこ
)
なので、
今
(
いま
)
や
圖
(
はか
)
らずも
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“少”を含む語句
少女
些少
少許
少時
幼少
少年
多少
年少
僅少
少々
少輔
今少
兵部少輔
少量
少婦
残少
少壮
少年時代
最少
少尉
...