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めいろ
ふりがな文庫
“
眼色
(
めいろ
)” の例文
と一生懸命
面色
(
めんしょく
)
土気色に変わり、
眼色
(
めいろ
)
血走りました。飯島も面色土気色で目が血走りているから、あいこでせえでございます。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
足軽たちに話しかけても、だれもウンとも
返辞
(
へんじ
)
をするものがなかった。かれらの
眼色
(
めいろ
)
はまだ夜の明けぬまえの
異常
(
いじょう
)
な
緊張
(
きんちょう
)
をもちつづけているらしい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
娘
(
むすめ
)
は
歩
(
あゆ
)
みながら私の顏を
凝
(
ぢつ
)
と見入ツた。あゝ其の意味深い
眼色
(
めいろ
)
!私は何んと云ツて其を
形容
(
けいやう
)
することが出來やう。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
妻の
眼色
(
めいろ
)
を読もうとしても、主人の
貌色
(
かおいろ
)
に気をつけても、
唯
(
ただ
)
疑念
(
ぎねん
)
ばかりで証拠を押えることが出来ません。
斯様
(
こん
)
な処に奉公するじゃないと幾度思ったか知れません。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その物に
感染
(
かぶ
)
れて、
眼色
(
めいろ
)
を変えて、狂い騒ぐ時を見れば、
如何
(
いか
)
にも熱心そうに見えるものの、
固
(
もと
)
より一時の浮想ゆえ、まだ真味を
味
(
あじわ
)
わぬうちに、早くも熱が冷めて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
デミトリチの
顔付
(
かおつき
)
、
眼色
(
めいろ
)
などを
酷
(
ひど
)
く
気
(
き
)
に
入
(
い
)
って、どうかしてこの
若者
(
わかもの
)
を
手懐
(
てなず
)
けて、
落着
(
おちつ
)
かせようと
思
(
おも
)
うたので、その
寐台
(
ねだい
)
の
上
(
うえ
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
し、ちょっと
考
(
かんが
)
えて、さて
言出
(
いいだ
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その
眼色
(
めいろ
)
……当時眼鏡はかけておりませんでしたが……ギロリと光る眼をきっと見据えまして
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
然るに君、黒船以来毛唐の種が段々内地雑居を初めてから、人間様の
間
(
なか
)
でも
眼色
(
めいろ
)
の変つた奴が幅を利かしたが、俺達犬社会では毛唐
種
(
だね
)
に
暴
(
あ
)
らされてイヤモウ散三な目に遇つた。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
手も足も出なくなった口惜しささえ感じていたのだから……そうして初対面の作法も何もかも忘れて睨み付けていたのだから必ずや容易ならぬ
眼色
(
めいろ
)
をしていたに違いないと思う。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
妙に
滑
(
すべ
)
っこく磨き込まれている様子は、丁度多くの人手にかかって丁寧に拭き込まれた桐の手あぶりの
光沢
(
つや
)
に等しく、いつも重そうな
瞼
(
まぶた
)
の下に、夢を見ているようなその
眼色
(
めいろ
)
には
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
お葉も
其
(
そ
)
の
眼色
(
めいろ
)
を早くも悟った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
生
(
なま
)
な
眼色
(
めいろ
)
は
燐火
(
フオスフオラス
)
を吸ふ青びかり
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
こう龍太郎がいってふところの
独楽
(
こま
)
をだしてみせると、蛾次郎は飛びつきそうな
眼色
(
めいろ
)
をして
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
スリッパを揃えさせて上り込み、九蔵と差向いになって色々と下らない事を話合っているうちに、どうも
彼奴
(
きゃつ
)
の
眼色
(
めいろ
)
が物騒だと思いましたから、私一流の早業で不意打にやっつけました。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
アンドレイ、エヒミチはイワン、デミトリチの
顏付
(
かほつき
)
、
眼色
(
めいろ
)
抔
(
など
)
を
酷
(
ひど
)
く
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つて、
如何
(
どう
)
かして
此
(
こ
)
の
若者
(
わかもの
)
を
手懷
(
てなづ
)
けて、
落着
(
おちつ
)
かせやうと
思
(
おも
)
ふたので、
其寐臺
(
そのねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
し、
些
(
ちよつ
)
と
考
(
かんが
)
へて、
偖
(
さて
)
言出
(
いひだ
)
す。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そうして
髪毛
(
かみのけ
)
や、
眼色
(
めいろ
)
や、顔色が赤や、白や、
鳶色
(
とびいろ
)
や、黒等とそれぞれに違った人々が、
各自
(
てんで
)
に好きな仕立ての着物を着て、華やかに飾り立てた店の間を、押し合いへし
合
(
あい
)
して行き違う有様は
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“眼色”で始まる語句
眼色凄