“手懐”の読み方と例文
旧字:手懷
読み方割合
てなず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袁譚えんたんは城を出て、その後備えを追撃した。そして殿軍しんがりの大将呂曠りょこう呂翔りょしょうのふたりをなだめて、味方に手懐てなずけ、降人として、曹操の見参にいれた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「叔父ははらが黒いから、おためごかしに母を手懐てなずけて、何をするか知れん。これを当分君に預けておくから、持って帰ってどこかへ仕舞っておいてくれ。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
二人の犬殺しの苦心もまたそこにあって、いろいろに犬を手懐てなずけようとしたのもそれがためでありました。