“がんしよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顏色50.0%
顔色45.0%
眼色5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしつまゆめのやうに、盜人ぬすびとをとられながら、やぶそとかうとすると、たちま顏色がんしよくうしなつたなり、すぎのおれをゆびさした。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たゆむとも折るべからざる堅忍の気は、沈鬱せる顔色がんしよくの表に動けども、かつて宮を見しやうの優き光は再びそのまなこに輝かずなりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
こうわたとき蛟龍かうりようふねを追ふ、舟中しうちゆうひとみなおそる、天を仰いで、嘆じていはく、われめいを天にく、力を尽して、万民を労す、生はなり、死はなりと、りようを見る事、蜿蜓えんていの如く、眼色がんしよくへんぜず
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)