“蝙蝠安”の読み方と例文
読み方割合
こうもりやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言う言葉の終らぬ先に、なるほど、三下氏の頬っぺたに吸いついた文久通宝子、まるまっちい蝙蝠安こうもりやすが出来上る。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ハンティングを冠った蝙蝠安こうもりやすという恰好、薄寒そうな双子の素あわせ、三尺を前下りに、麻裏を突っかけた、それにしても、恐ろしく安直な悪党わる、眼だけは不思議にギョロリと光ります。
悪人の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
局部内容発現の芸術でもっとも旨かったのは蝙蝠安こうもりやすですな。あれは旨い。本当にできてる。ゆすりをした経験のある男が正業について役者になったんでなければ、ああは行くまいと思いました。
虚子君へ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)