“甜瓜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まくはうり25.9%
まくわうり25.9%
メロン18.5%
まくわ14.8%
まくは7.4%
まつくわうり3.7%
カンカ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をどり周圍しうゐにはやうや村落むら見物けんぶつあつまつた。混雜こんざつして群集ぐんしふすこはなれて村落むら俄商人にはかあきんどむしろいて駄菓子だぐわしなし甜瓜まくはうり西瓜すゐくわならべてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
萱やすゝきが人の肩も見えぬばかりに生ひ茂つて、をり/\見る一軒屋には、桔槹はねつるべが高くかゝつて、甜瓜まくわうりきいろく熟してゐた。
草津から伊香保まで (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
彼等は日ねもす小径こみちを掃いて砂をいたり、自分たちの手でき起こした花壇や、胡瓜キュウリ西瓜スイカ甜瓜メロンの苗床の草むしりをしたり、水をやったりしていた。
皆、甜瓜まくわを二つに割って、印籠づくりの立上り霊妙に、そのと、ふたとが、すっと風を吸って、ぴたりと合って、むくりと一個ひとつ、瓜が据る。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
丁度靜かな沼の水に荇菜あささの花がいて居るやうに黄色な小さな花は甜瓜まくはであります。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「何よりも甜瓜まつくわうりが自慢なんですがね。」
マクワウリの漢名は甜瓜カンカである。すなわちこれはその味が特に他の瓜より甘いからである。甜は甘いことである。ゆえにまた甘瓜の一名がある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)