“蟹沢”のいろいろな読み方と例文
旧字:蟹澤
読み方割合
かにさわ50.0%
かにざは50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠く好いけやきもりを見て置いたが、黄緑な髪のようなこずえからコンモリと暗い幹の方まで、あの樹木の全景は忘られずにある。雪の中を私達は蟹沢かにさわまで歩いた。そこまで行くと、始めて千曲川に舟を見る。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
蟹沢かにざはの出はづれで、当世風の紳士を乗せた一台の人力車くるまが丑松に追付いた。見れば天長節の朝、式場で演説した高柳利三郎。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)