“かにざは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蟹澤50.0%
蟹沢50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「手紙が來たんだらう、恐ろしい金釘流かなくぎりうで、——兩國の蟹澤かにざはのお銀が死んだのは唯事ぢやねえ。とむらひの濟まぬうち、檢屍を頼む——とう書いてある筈だ」
その上お前達姉妹が借りた金も大方返した筈だし、お銀とお前は近いうちに、あの蟹澤かにざはの一座から飛び出して、故郷の厚木あつぎへ歸るつもりだつた。——その通りだらう。これはお徳に聽いたのだ
蟹澤かにざはの小屋の裏口に迎へたのはガラツ八の八五郎です。
蟹沢かにざはの出はづれで、当世風の紳士を乗せた一台の人力車くるまが丑松に追付いた。見れば天長節の朝、式場で演説した高柳利三郎。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)