“金釘流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなくぎりゅう60.0%
かなくぎりう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもて書きは全部漢字で書くのが得意で、金釘流かなくぎりゅうの大小いろいろまじった字であるが、とにかく配達にはことかかないような漢字を書いていた。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
誰の字とも弥生はもとより知る由もないが、金釘流かなくぎりゅうの文字が野路のじ時雨しぐれのように斜めに倒れて走っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「手紙が來たんだらう、恐ろしい金釘流かなくぎりうで、——兩國の蟹澤かにざはのお銀が死んだのは唯事ぢやねえ。とむらひの濟まぬうち、檢屍を頼む——とう書いてある筈だ」
手代の幸吉は職業的な器用な字で封筒の稚拙味ちせつみは眞似てもできさうもなく、娘の幾代の假名文字の美しさも、下女のお道の金釘流かなくぎりうも、小僧の鶴吉のたど/\しい筆跡も