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金釘流
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かなくぎりゅう
ふりがな文庫
“
金釘流
(
かなくぎりゅう
)” の例文
表
(
おもて
)
書きは全部漢字で書くのが得意で、
金釘流
(
かなくぎりゅう
)
の大小いろいろまじった字であるが、とにかく配達にはことかかないような漢字を書いていた。
日本のこころ
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
誰の字とも弥生はもとより知る由もないが、
金釘流
(
かなくぎりゅう
)
の文字が
野路
(
のじ
)
の
時雨
(
しぐれ
)
のように斜めに倒れて走っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
かねて見覚えの
金釘流
(
かなくぎりゅう
)
だね。ひとつ、ノレンのこと、腕自慢、江戸前トンカツ、千鳥足、右の如く変更のこと。コイ茶色地に、文字ウス茶そめぬきのこと。どうです
ニューフェイス
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
手代の幸吉は職業的な器用な字で封筒の
稚拙味
(
ちせつみ
)
は真似てもできそうもなく、娘の幾代の仮名文字の美しさも、下女のお道の
金釘流
(
かなくぎりゅう
)
も、小僧の鶴吉のたどたどしい筆跡も
銭形平次捕物控:119 白紙の恐怖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
真面目な人が、へんに思いつめた
揚句
(
あげく
)
で書くと、あんな工合に書体も奇怪な
金釘流
(
かなくぎりゅう
)
になり易いものだし、また文章も、下手くそを極めるもののようである。要するに、まじめな人なのである。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
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文字は
金釘流
(
かなくぎりゅう
)
、文意もしどろもどろですが大骨折りで
弁慶
(
べんけい
)
読みにすると
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
釘
漢検準1級
部首:⾦
10画
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
“金釘”で始まる語句
金釘