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沢蟹
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さわがに
ふりがな文庫
“
沢蟹
(
さわがに
)” の例文
旧字:
澤蟹
穴の外に火を
焚
(
た
)
いて置くと、たけ六尺ほどで髪の長さは
踵
(
かかと
)
を隠すばかりなる女が
沢蟹
(
さわがに
)
を捕へて此火に
炙
(
あぶ
)
つて食ひ、又両人を見て笑った
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
と、熊蔵が、
用意
(
ようい
)
の
松明
(
たいまつ
)
を持たせて中にすすむと、清水にぬれて
海獣
(
かいじゅう
)
の
肌
(
はだ
)
のようにヌルヌルした
岩壁
(
がんぺき
)
を、
無数
(
むすう
)
の
沢蟹
(
さわがに
)
が走りまわったのに、ハッとした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼の猿弓を引く
業
(
わざ
)
に
長
(
た
)
けて、先つ年
他
(
かれ
)
が叔父
沢蟹
(
さわがに
)
と合戦せし時も、軍功少からざりしと聞く。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
僕はこう云う話の中にふと池の
水際
(
みずぎわ
)
に
沢蟹
(
さわがに
)
の
這
(
は
)
っているのを見つけました。
手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
水はよくよく澄んでいて、
沢蟹
(
さわがに
)
の影も見えるくらいだった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
池には蓮の葉が破れ、赤い
沢蟹
(
さわがに
)
が
戯
(
たわむ
)
れていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“沢蟹(サワガニ)”の解説
サワガニ(沢蟹、学名:Geothelphusa dehaani)は、エビ目(十脚目)・カニ下目・サワガニ科に分類されるカニの一種。日本固有種で、一生を淡水域で過ごす純淡水性の淡水ガニである。学名の種名 dehaani は、日本の甲殻類分類に功績があったオランダの動物学者ウィレム・デ・ハーンに対する献名となっている。
(出典:Wikipedia)
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
蟹
漢検準1級
部首:⾍
19画
“沢”で始まる語句
沢山
沢庵
沢
沢庵石
沢瀉
沢辺
沢渡
沢庵漬
沢々
沢地