“つやつや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツヤツヤ
語句割合
艶々91.7%
沢々5.5%
光沢0.9%
紅光灼々0.9%
艷々0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒廃したほの暗い金堂の須弥壇しゅみだん上に、結跏趺坐けっかふざする堂々八尺四寸の金銅坐像ざぞうであるが、私は何よりもまずその艶々つやつやした深い光沢に驚く。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
顔も突出して四十五度の角度を為したものが、何時いつしか今見る如く直角を為すに至った。全身に龐々むくむくした毛の生えていたものが、今では沢々つやつやしく滑らかになっている。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
病院へ顔を出す前ちょっと綺麗きれいになっておきたい考えのあった彼女は、そこでずいぶん念入ねんいりに時間を費やしたあと晴々せいせいした好い心持を湯上りの光沢つやつやしい皮膚はだに包みながら帰って来ると
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小生の左様そう考える訳は、屍体は煤や灰で、ひどく汚れて居るが、之を綺麗に払拭はらって視ると、肌の色が、屍体と思われないほど、鮮紅色あかみがかって紅光灼々つやつやとして居ることだ。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
すっかり肩や胸に厚みが出て丈夫そうに艷々つやつやした五分苅ボーイです、背はあなたとおつかつよ。家へついて見たらもう御法事の仕度でごったかえっています。台所じゅういろいろのものを並べて。