“いろつや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色艶47.1%
色沢37.1%
色光沢5.7%
色澤4.3%
光沢2.9%
色艷2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとからひよわそうな顔だちであったが、このごろは色艶いろつやもめだってわるく、頬もこけたし、唇も乾いて、いつもかさかさしていた。
見るからが人の好さ相な、丸顔に髯の赤い、デツプリと肥つた、色沢いろつやの好い男で、襟のつまつた背広の、腿の辺が張裂けさうだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
色光沢いろつやの悪い皮膚が、脂じみたまま、険しい顔の骨を包んで、霜に侵された双髩さうびんが、わづかに、顳顬こめかみの上に、残つてゐるばかり、一年の中に、何度、床につくか、わからない位ださうである。
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あかるい燈火ともしびした三人さんにん待設まちまうけたかほはしたとき宗助そうすけなによりも病人びやうにん色澤いろつや回復くわいふくしてこといた。まへよりもかへつてくらゐえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
小作りな光沢いろつやの好い、何時もにこにこしているらしい老婆の顔が見えた。
白い花赤い茎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「可愛いゝお孃さん! 長い捲毛まきげ、青い眼、顏の色艷いろつやのいゝこと、まるでいたやうだわ。ベシーさん。あたしは、夕飯にはウェルス・ラビットを食べたいわね。」