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華麗
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はで
ふりがな文庫
“
華麗
(
はで
)” の例文
剃刀
(
かみそり
)
は岡源の
母親
(
おふくろ
)
に
触
(
あて
)
させ、御召物の見立は
大利
(
だいり
)
の番頭、仕立は馬場裏の良助さん——
華麗
(
はで
)
の
穿鑿
(
せんさく
)
を仕尽したものです。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
然しもう人目を引く
華麗
(
はで
)
な姿ではなく、其の土地では一口に
姐
(
ねえ
)
さんで通るかと思ふ年頃の澁いつくりの女が、向から不審さうに私の顏を見詰めたが、忽ち「まア」と驚いて
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
あの錦襴も織りたては、あれほどのゆかしさも無かったろうに、
彩色
(
さいしき
)
が
褪
(
あ
)
せて、
金糸
(
きんし
)
が沈んで、
華麗
(
はで
)
なところが
滅
(
め
)
り込んで、渋いところがせり出して、あんないい調子になったのだと思う。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今まで、美しいと思った御自慢の御器量も、
羨
(
うらやま
)
しいと思った
華麗
(
はで
)
な
御風俗
(
おみなり
)
も、奥様の身に附いたものは一切卑す気に成りました。怒の情は今までの心を振い落す。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
美しい
洋傘
(
こうもり
)
を
翳
(
さ
)
した人々は幾群か二人の側を通り過ぎた。互に当時の流行を競い合っての風俗は、
華麗
(
はで
)
で、
奔放
(
ほしいまま
)
で、絵のように見える。色も、好みも、皆な変った。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
あるひは、貴方等の目から御覧に成つたらば、
吾儕
(
わたしども
)
の
事業
(
しごと
)
は
華麗
(
はで
)
でせう。
成程
(
なるほど
)
、
表面
(
うはべ
)
は華麗です。しかし、これほど表面が華麗で、
裏面
(
うら
)
の悲惨な
生涯
(
しやうがい
)
は他に有ませうか。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
母親は
華麗
(
はで
)
な
御暮
(
おくらし
)
や美しい御言葉の
裡
(
なか
)
に私を
独
(
ひとり
)
残して置いて、柏木へ帰って
了
(
しま
)
いました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「女も変った」と原は力を入れて、「田舎から出て来て見ると、女の風俗の変ったのに驚いて了う。実に、
華麗
(
はで
)
な、大胆な風俗だ。見給え、通る人は
各自
(
てんで
)
に思い思いの
風
(
なり
)
をしている」
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
華
常用漢字
中学
部首:⾋
10画
麗
常用漢字
中学
部首:⿅
19画
“華麗”で始まる語句
華麗厖大