歌謡かよう)” の例文
旧字:歌謠
労働につかれ種々の患難かんなんに包まれて意気銷沈いきしょうちんした時にはあるいは小さな歌謡かよう口吟くちずさむ、談笑する音楽をく観劇や小遠足にも出ることが大へん効果あるように食事も又一の心身回復剤である。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「さあ面白くなったぞ。玉蘭、ひとつおまえの故郷くに歌謡かようでも舞うて見せんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのころはやっていた『そよ風ふけば、われ君を待つ』という歌謡かようにかわり、しばらくするとわたしは大声で、ホミャコーフの悲劇のなかの、星に呼びかけるエルマークの言葉を朗読し出した。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)