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此樣
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こんな
ふりがな文庫
“
此樣
(
こんな
)” の例文
新字:
此様
勿論
(
もちろん
)
、
此樣
(
こんな
)
事
(
こと
)
には
何
(
なに
)
も
深
(
ふか
)
い
仔細
(
しさい
)
のあらう
筈
(
はづ
)
はない。つまり
偶然
(
ぐうぜん
)
の
出來事
(
できごと
)
には
相違
(
さうゐ
)
ないのだが、
私
(
わたくし
)
は
何
(
なん
)
となく
異樣
(
ゐやう
)
に
感
(
かん
)
じたよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
必然さう云ふ風になるべき一般の國民性に
基
(
もとゐ
)
したものに相違ない………つい
此樣
(
こんな
)
事を考へて自分は危く五番町の停留場を通過ぎやうとして急いで電車を下りた。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
これ
此樣
(
こんな
)
うつくしい
花
(
はな
)
が
咲
(
さい
)
てあるに、
枝
(
えだ
)
が
高
(
たか
)
くて
私
(
わたし
)
には
折
(
を
)
れぬ、
信
(
のぶ
)
さんは
脊
(
せい
)
が
高
(
たか
)
ければお
手
(
て
)
が
屆
(
とど
)
きましよ、
後生
(
ごせう
)
折
(
を
)
つて
下
(
くだ
)
されと一むれの
中
(
なか
)
にては
年長
(
としかさ
)
なるを
見
(
み
)
つけて
頼
(
たの
)
めば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
頼んで來た
夫故
(
それゆゑ
)
此樣
(
こんな
)
に
遲
(
おそ
)
くなり其上
空腹
(
ひだるく
)
もありモウ/\
脇
(
わき
)
の下から
冷汗
(
ひやあせ
)
が出るはやく飯を
食
(
くはせ
)
て
呉
(
くれ
)
よと云ながら内へ
這入
(
はひり
)
長兵衞を見て
間
(
ま
)
の
惡
(
わ
)
るさうにコレハと云しのみにて
辭宜
(
じぎ
)
をなせば長兵衞は
苦笑
(
にがわら
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「私は
何
(
ど
)
うして、
此樣
(
こんな
)
な處へ來たのだらう。」
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
からは
何等
(
なにら
)
の
報告
(
ほうこく
)
の
無
(
な
)
い
内
(
うち
)
は
决
(
けつ
)
して信じません。
况
(
いわ
)
んや
此樣
(
こんな
)
平穩
(
おだやか
)
な
海上
(
かいじやう
)
に
難破船
(
なんぱせん
)
などのあらう
筈
(
はづ
)
は
無
(
な
)
い、
無※
(
ばか
)
なツ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
鐵と石ばかりの
紐育
(
ニユーヨーク
)
に居た時分、炎暑の爲めには幾人も人死があるやうな恐しい日には、自分はよく青々した日本の
海邊
(
うみべ
)
を思出したが、いざ日本に歸つて
此樣
(
こんな
)
寒い風に吹かれると又反對に
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
我れは一足はやくて道端に珍らしき花などを見つくれば、おくれし信如を待合して、これ
此樣
(
こんな
)
うつくしい花が咲てあるに、枝が高くて私には折れぬ、信さんは背が高ければお手が屆きましよ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今
(
いま
)
、
私
(
わたくし
)
は
黒暗々
(
こくあん/\
)
たる
印度洋
(
インドやう
)
の
眞中
(
まんなか
)
に
於
(
おい
)
て、わが
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ふかの
奇怪
(
きくわい
)
なる
船
(
ふね
)
を
見
(
み
)
てふと
此樣
(
こんな
)
事
(
こと
)
を
想
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
又もや
此樣
(
こんな
)
空想に
醉
(
ゑ
)
ひながら、私は大宮の松林を出て、間もなく汽車で上野の停車場についたのであるが、丁度晴れた秋の夕暮、本郷の家路へと、
不忍池
(
しのばずのいけ
)
のほとりを歩いて行く時、私は一歩々々に
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「世界中何處へ行つても
此樣
(
こんな
)
往來は見られますまい。」
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
樣
部首:⽊
15画
“此樣”で始まる語句
此樣子
此樣風