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すきはら
ふりがな文庫
“
空腹
(
すきはら
)” の例文
本
(
も
)
と/\が
空腹
(
すきはら
)
に酒を飲んだやうなものでグデン/\に騒ぎ立つた挙句が
嘔吐
(
へど
)
を
吐
(
は
)
いて了うとヘタ/\に弱つて医者の厄介になると同様だ。
青年実業家
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
名物に
甘
(
うま
)
き物ありて、
空腹
(
すきはら
)
に
須原
(
すはら
)
のとろゝ汁殊の
外
(
ほか
)
妙なるに
飯
(
めし
)
幾杯か滑り込ませたる
身体
(
からだ
)
を
此尽
(
このまま
)
寝さするも毒とは思えど
為
(
す
)
る事なく、道中日記
注
(
つ
)
け
終
(
しま
)
いて
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
無闇に腹を立てゝ、汽車から降りると、
空腹
(
すきはら
)
のまゝ永辻の家へ駆けつけたりしたのが悪かったんでしょうね。
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
土もついているらしい
薯
(
いも
)
の汁も、
空腹
(
すきはら
)
には珍味である。山盛三杯の飯を平げて、湯も飲まずに食事を終った。
白峰の麓
(新字新仮名)
/
大下藤次郎
(著)
他には誰も来なかったので、紳士は
食物
(
たべもの
)
一つありませんでした。そこでれいの紳士は、
空腹
(
すきはら
)
を抱えて何か食べるものを買おうと村へ行って、ある
家
(
うち
)
に入りました。
イワンの馬鹿
(新字新仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
▼ もっと見る
どさくさ紛れに
葛籠
(
つづら
)
箪笥
(
たんす
)
を
脊負
(
しょ
)
い出そうッて働きのあるんじゃありませんがね、下がった
袷
(
あわせ
)
のじんじん
端折
(
ばしょり
)
で、
喞筒
(
ポンプ
)
の手につかまって、
空腹
(
すきはら
)
で
喘
(
あえ
)
ぎながら、
油揚
(
あぶらげ
)
のお煮染で
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私はその匂を嗅ぐと、いっそう
空腹
(
すきはら
)
がたまらなくなって、
牽々
(
ぐらぐら
)
と目が
眩
(
まわ
)
るように覚えた。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
今
空腹
(
すきはら
)
におよんで
寒
(
さむさ
)
に
堪
(
たへ
)
ず、かくては
貴殿
(
おみさま
)
に
伴
(
ともなひ
)
て雪を
漕
(
こぐ
)
ことならず、さいぜんの
話
(
はなし
)
におみさまの
懐
(
ふところ
)
に
弁当
(
べんたう
)
ありときゝぬ、
夫
(
それ
)
を我に
与
(
あた
)
へたまふまじきや、
惟
(
たゞ
)
には
貰
(
もら
)
ふまじ、こゝに銭六百あり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お庄は
空腹
(
すきはら
)
を抱えながら、公園裏の通りをぶらぶら歩いたり、静かな細い路次のようなところにたたずんで、にじみ出る汗を
袂
(
たもと
)
で拭きながら、いつまでもぼんやりしていることがたびたびあった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
今
空腹
(
すきはら
)
におよんで
寒
(
さむさ
)
に
堪
(
たへ
)
ず、かくては
貴殿
(
おみさま
)
に
伴
(
ともなひ
)
て雪を
漕
(
こぐ
)
ことならず、さいぜんの
話
(
はなし
)
におみさまの
懐
(
ふところ
)
に
弁当
(
べんたう
)
ありときゝぬ、
夫
(
それ
)
を我に
与
(
あた
)
へたまふまじきや、
惟
(
たゞ
)
には
貰
(
もら
)
ふまじ、こゝに銭六百あり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
私は汗じみた手拭を、
懐中
(
ふところ
)
から——
空腹
(
すきはら
)
をしめていたかどうかはお察し下さい——懐中から出すと、手代が一代の逸話として、よい経験を得たように、しかし、
汚
(
きたな
)
らしそうに、
撮
(
つま
)
んで
拡
(
ひろ
)
げました。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひどい
空腹
(
すきはら
)
の処へ、素的に
旨味
(
うま
)
そうだから、ふうふう
蒸気
(
いき
)
の上る処を、がつがつして、加減なしに、
突然
(
いきなり
)
頬張ると、アチチも何もない、吐出せばまだ可いのに、
渇
(
かつ
)
えているので、ほとんど本能の
勢
(
いきおい
)
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
空腹
(
すきはら
)
にこたえがないと、つよく
紐
(
ひも
)
をしめますから、男だって。……
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、め組のその素振に目を着けて、主税は
空腹
(
すきはら
)
だというのに。……
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“空腹(
食欲
)”の解説
食欲(しょくよく)とは、空腹(くうふく)として感じられる食物を食べる願望である。睡眠欲及び性欲と並ぶ人間の三大欲求の一つとされる。全ての高等生物に存在し、新陳代謝を維持する為に必要なエネルギーを取り入れるのに役立つ。食欲は、消化管、脂肪組織及び脳の相互作用により調節されている。食欲の調節が正常にできなくなった場合、神経性無食欲症(拒食症)または神経性大食症(過食症)の原因となり、栄養失調や肥満につながる。
(出典:Wikipedia)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空家
空気
空嘯
空手
空蝉