“須原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すはら92.3%
スハラ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是までに思い込まれし子を育てずにおかれべきかと、つい五歳いつつのお辰をつれて夫と共に須原すはらもどりけるが、因果は壺皿つぼざらふちのまわり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その日は須原すはら泊まりということにして、ちょうどその通りみちにあたる隣宿妻籠つまご本陣の寿平次が家へちょっと顔を出した。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
須原スハラ砂漠さばくなどでは、毒の蕾を持ったこの嗜人草が砂を離れ、群をなして風に乗って人血の香をさがして吹いてくるので、この毒草の風幕に包まれて
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
南方の砂原須原スハラの内地に産する怖草ふそうの一種で、むかしはこれのために旅人が悩まされ、隊商のむれがたおれたものであるが、いまはだんだん少なくなって、それほどの害も及ぼさないが、それでも
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)