“すはら”の漢字の書き方と例文
カタカナ:スハラ
語句割合
須原100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まして須原すはらの驛の花漬賣はなづけうり少女をとめはいかにわが好奇の心を動かしけむ。われも亦願はくはこの山中の神韻に觸れて、美しき神のたまさかなる消息を聞かばやと思ふの念甚だ切なりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
翌朝お繼は早く泊りを立出たちいでゝ、せん申す巡礼と両側を流し、向うが此方こちらへ来れば、此方が向側と云う廻り合せで、両側を流しながら遂々とう/\福島を越して、須原すはらという処に泊りましたが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さかさまに落すが如し衣袂いべい皆なうるほひてそゞろさぶきを覺ゆれば見分けんぶん確かに相濟んだと車夫の手を拂ひて車に乘ればまたガタ/\とすさまじき崖道がけみちを押し上り押しくだし夜の十時過ぎ須原すはら宿やどりへ着き車夫を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)