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『夜の讃歌』
ふりがな文庫
『
夜の讃歌
(
よるのさんか
)
』
地は定形なく曠空くして黒暗淵の面にあり 神の霊水の面を覆ひたりき ——創世記 黒暗の潮今満ちて 晦冥の夜ともなれば 仮構の万象そが閡性を失し 解体の喜びに酔ひ痴れて 心をのゝき 渾沌の母の胸へと帰入する。 窓外の膚白き一樹は 扉漏る赤き灯に …
著者
富永太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
灯
(
とぼし
)
孩児
(
みどりご
)
扉
(
とぼそ
)
淵
(
わだ
)
香油
(
にほひあぶら
)
面
(
おも
)
夜
(
よる
)
相
(
すがた
)
眼
(
まなこ
)
黒暗
(
やみ
)
和毛
(
にこげ
)
定形
(
かたち
)
曠空
(
むなし
)