トップ
>
香油
>
こうゆ
ふりがな文庫
“
香油
(
こうゆ
)” の例文
「
不思議
(
ふしぎ
)
なこともあるものだ。この
酒
(
さけ
)
は
梅
(
うめ
)
の
香
(
にお
)
いがする。この
香
(
にお
)
いは、
死
(
し
)
んだ
妻
(
つま
)
が
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
につけていた
香油
(
こうゆ
)
の
香
(
にお
)
いそっくりだ。」と、
独
(
ひと
)
り
言
(
ごと
)
をして
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先ぶれは町じゅう馬をはしらせて、ご
婚約
(
こんやく
)
のことを知らせました。あるかぎりの
祭壇
(
さいだん
)
には
香油
(
こうゆ
)
が、もったないような銀のランプのなかでもえていました。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
砂地の
灼
(
や
)
けつくような
陽
(
ひ
)
の直射や、
木蔭
(
こかげ
)
の
微風
(
びふう
)
のそよぎや、
氾濫
(
はんらん
)
のあとの
泥
(
どろ
)
のにおいや、
繁華
(
はんか
)
な
大通
(
おおどおり
)
を行交う白衣の人々の姿や、
沐浴
(
もくよく
)
のあとの
香油
(
こうゆ
)
の
匂
(
におい
)
や
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
王さまのすぐ下の
裁判官
(
さいばんかん
)
の子もありましたし
農商
(
のうしょう
)
の
大臣
(
だいじん
)
の子も
居
(
い
)
ました。また毎年じぶんの土地から十
石
(
こく
)
の
香油
(
こうゆ
)
さえ
穫
(
と
)
る
長者
(
ちょうじゃ
)
のいちばん目の子も居たのです。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いよいよ、好い気持になって、ワアワアへしあってくる娘さん達の、
香油
(
こうゆ
)
と、
汗
(
あせ
)
と白粉のムッとする
体臭
(
たいしゅう
)
にむせていると、いきなり、また
吃驚
(
びっくり
)
させられました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
年増の手にした
雑巾
(
ぞうきん
)
であろう
温
(
あたたか
)
な
片
(
きれ
)
が
双足
(
りょうあし
)
に来た。年増の
香油
(
こうゆ
)
の匂いが気もちよく鼻にしみた。
馬の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
このごろは、
都会
(
とかい
)
の
娘
(
むすめ
)
の
持
(
も
)
ちそうなものがほしくなったとみえて、
白粉
(
おしろい
)
や、
香油
(
こうゆ
)
のびんなども、いつのまにか
買
(
か
)
ったものが、
戸
(
と
)
だなの
中
(
なか
)
にかくしてありました。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつか、
青年
(
せいねん
)
が、
行商
(
ぎょうしょう
)
にきた
時分
(
じぶん
)
に
持
(
も
)
ってきたような、
青
(
あお
)
い
貝細工
(
かいざいく
)
や、
銀
(
ぎん
)
のかんざしや、
口紅
(
くちべに
)
や、
香油
(
こうゆ
)
や、そのほか
女
(
おんな
)
たちの
好
(
す
)
きそうな
紅
(
あか
)
い
絹地
(
きぬじ
)
や、
淡紅色
(
うすべにいろ
)
の
布
(
ぬの
)
などであったのです。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
青年
(
せいねん
)
は、
村
(
むら
)
へやってきて、
娘
(
むすめ
)
たちに、
貝
(
かい
)
がら
細工
(
ざいく
)
や、かんざしや、
香油
(
こうゆ
)
のようなものを
並
(
なら
)
べて
商
(
あきな
)
ったのです。そして、ときに、
彼
(
かれ
)
は
山
(
やま
)
のあちらの
国々
(
くにぐに
)
の
珍
(
めずら
)
しい
話
(
はなし
)
などを
聞
(
き
)
かせたりしました。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“香”で始まる語句
香
香具師
香気
香港
香炉
香華
香奠
香花
香爐
香水